エスティローダーが決算受け下落 中国が引き続き冴えない CEOの退任も発表=米国株個別

材料
2024年8月19日 22時49分

(NY時間09:46)(日本時間22:46)

エスティローダー<EL> 93.18(-1.79 -1.88%)

化粧品のエスティローダー<EL>が下落。取引開始前に4-6月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。ただ、株価は冴えない反応。ガイダンスも公表し、予想を大きく下回る1株利益の見通しを示したことが嫌気されている。また、フレダCEOが来年6月末で退任することも発表した。

中国におけるプレステージ・ビューティーの売上が引き続き減少していることを理由に挙げ、ガイダンスには中国の消費者のセンチメントの持続的な弱さを反映させた。

フレダCEOは声明で「25年度の売上と利益の見通しは期待外れだったが、今年は戦略のリセットを実行することで、重要な前進を遂げるだろう」と述べた。

パンデミック後の需要は同社が予想していたよりも回復が遅れている。米国だけでなく中国の需要も低迷。この両国は、パンデミック以前の数年間、同社の輝かしい成長の原動力となっていた。

アナリストは「最盛期には同社の売上の30%近くを占めていた中国は、22年度までは同社にとって最大の恩恵であったが、それ以降は最大の災いとなっている」と指摘している。

(4-6月・第4四半期)

・1株利益(調整後):0.64ドル(予想:0.26ドル)

・売上高:38.7億ドル 6.8%増(予想:38.1億ドル)

米州:10.1億ドル 5.3%減(予想:11.1億ドル)

欧州・中東・アフリカ:16.5億ドル 32%増(予想:14.4億ドル)

アジア太平洋:12.1億ドル 7.5%減(予想:12.9億ドル)

・粗利益率(調整後):71.8%(予想:71.5%)

(7-9月・第1四半期見通し)

・1株利益(調整後):0.01~0.09ドル(予想:0.68ドル)

・売上高:3~5%減

・既存事業売上高:3~5%減

(通期見通し)

・1株利益(調整後):2.78~2.98ドル(予想:3.97ドル)

・売上高:1%減~2%増

・既存事業売上高:1%減~2%増

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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