ダウ平均は5日続伸 全体的には次の手掛かり材料探し=米国株序盤
NY株式19日(NY時間12:27)(日本時間01:27)
ダウ平均 40846.84(+187.08 +0.46%)
ナスダック 17706.46(+74.74 +0.42%)
CME日経平均先物 37645(大証終比:+475 +1.26%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は5日続伸。ダウ平均は先週からの好調な展開を維持しているが、全体的には次の手掛かり材料を探している状況。今週はジャクソンホールでのパウエルFRB議長の講演が予定されており、市場は利下げの道筋を見極めるヒントを求めている。
米株式市場は景気後退懸念の高まりに端を発した7月中旬以降の下落からは反発。しかし、最近の経済指標は、労働市場の回復と秩序あるインフレ鈍化が示唆され、ソフトランディングへのセンチメントを押し上げた。S&P500は現在、8月初旬の急落分をすべて取り戻し、過去最高値に約2%下回る位置まで戻している。
ジャクソンホールでは金融政策のヒントが示される可能性がある。年に1度のFRBのシンポジウムは木曜日に始まり、パウエル議長が23日金曜日に講演を行う予定。市場はFRBの9月利下げを完全に織り込んでいるが、一時期高まった0.50%ポイントの大幅利下げへの期待は後退している。
ただ、市場では9月以降毎回、年内計3回のFOMCで0.25%ポイントの利下げを完全に織り込んでいるほか、半分の確率で、年内どこかのFOMCでの大幅利下げも織り込んでいる状況。少し行き過ぎとの声も少なくない。
一部からは「ボラティリティが低いままであれば、ファンドは株式の買いを続け、しばらく上昇が続く可能性がある。企業の自社株買いも支援材料になる」といった声も聞かれる。しかし、季節的にトレンドが弱いことが今後数週間のリスクとも指摘。さらに、地政学的な不確実性も依然燻っているほか、経済指標もまた下振れするリスクもあるとも述べている。
9月第1週に予定されている米雇用統計までは、経済指標ごとの動きによって株価の軌道が左右される可能性が高いという。
AMD<AMD>が上昇。取引開始前にサーバーメーカーのZTシステムズ社を現金と株式で買収することで合意したと伝わった。49億ドル規模の買収。ニュージャージー州に本社を置くZTシステムズ社は、AI機能に多額の投資を行っている大規模データセンター向けにサーバーコンピューターを製造している。
ライブTVストリーミングを手掛けるフーボーTV<FUBO>が大幅に5日続伸。同社株は先週末の終盤に、フォックス<FOXA>、ワーナー・ブラザース・ディスカバリー<WBD>、ディズニー<DIS>の大手3社が合弁で行うストリーミング・スポーツサービス「Venuスポーツ」の開始を1週間前に控え、裁判所がフーボーTVの訴えを認めたことで買いが強まっていた。その流れを週明けも引き継いでいる。
メディアプラットフォームなどエンターテインメントのシステムを手掛けるエクスペリ<XPER>が大幅高。同社は約76%を所有するパーシーブ社の実質的な全資産と負債の一部を、現金8000万ドルでアマゾン<AMZN>に売却することで合意した。
クラウド・データ管理およびデータ・セキュリティを手掛けるルーブリック<RBRK>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」でカバレッジを開始した。目標株価を42ドルと先週末終値よりも26%高い水準で設定。
アメリカンファストフード店を運営するシェイクシャック<SHAK>が下落。アナリストが投資判断を「中立」に引き下げ、目標株価を114ドルとした。先週末終値よりは高い水準。
フーボーTV<FUBO> 2.05(+0.52 +33.99%)
エクスペリ<XPER> 8.71(+1.16 +15.36%)
ルーブリック<RBRK> 35.16(+1.75 +5.24%)
シェイクシャック<SHAK> 104.00(-3.37 -3.14%)
アップル<AAPL> 224.42(-1.63 -0.72%)
マイクロソフト<MSFT> 418.11(-0.37 -0.09%)
アマゾン<AMZN> 176.99(-0.08 -0.04%)
アルファベットC<GOOG> 167.23(+2.49 +1.51%)
テスラ<TSLA> 220.78(+4.66 +2.16%)
メタ<META> 525.13(-2.29 -0.43%)
AMD<AMD> 152.40(+3.84 +2.58%)
エヌビディア<NVDA> 127.12(+2.54 +2.03%)
イーライリリー<LLY> 920.95(-1.17 -0.13%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース