話題株ピックアップ【夕刊】(3):東和ハイシス、フュージック、岩崎通

注目
2024年8月20日 15時16分

■東和ハイシステム <4172>  2,035円  +400 円 (+24.5%) ストップ高   本日終値

東和ハイシステム<4172>がストップ高。午前11時30分ごろ、24年9月期の単独業績予想について、営業利益を3億6800万円から4億1000万円(前期比78.3%増)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を30円から58円(年88円)へ引き上げたことが好感された。ハード売り上げの伸び悩みにより売上高は23億200万円から21億1000万円(同3.4%増)へ下方修正したものの、前期に導入したサブスク制度の本格始動により、「AI・音声電子カルテ統合システム」及び「AI・音声歯周病検査システム」の継続的売り上げが好調に推移するとともに、助成金を活用して訪問診療へ対応したソフトや「Clinicアシスト」第1弾・2弾・3弾など歯科DX支援ソフトの売り上げが業績に寄与したことが利益を押し上げるとしている。

■Fusic <5256>  3,210円  +500 円 (+18.5%) ストップ高   本日終値

Fusic<5256>がストップ高。20日午後2時、宇宙ビジネスに必要なクラウド運用環境の構築サービスである「Atmosphere」の提供を開始したと発表。これが株価への刺激材料となったようだ。サイバーセキュリティー対策や多国籍チームでの運用など宇宙ビジネスに求められるクラウド環境の構築を支援する。フュージックは宇宙航空研究開発機構(JAXA)をはじめ、宇宙関連事業者へのクラウドインフラ構築やウェブシステム開発などの実績を積み重ねてきた。2019年には内閣府から、国内クラウド事業者として初めて、衛星リモートセンシング記録の取扱事業者としての認定を受けた。

■岩崎通信機 <6704>  1,591円  +216 円 (+15.7%)  本日終値

岩崎通信機<6704>が急伸。19日の取引終了後、同社の子会社化に向けたあい ホールディングス<3076>による株式交換を巡り、株主のスノーボールキャピタルが差止仮処分命令の申立てを行っていたことに関し、東京地方裁判所が16日付で申立てを却下する決定を下したと開示した。5日に株主による仮処分命令の申立てについて開示した後、岩崎通の株価には下押し圧力が掛かったが、今回の却下決定を受け、株式交換が予定通り実施されて経営統合されるとの見方が広がり、買い戻しを誘う格好となったようだ。岩崎通は東京地裁の決定について妥当な判断だとの認識を示す一方で、株主側から即時抗告が行われる可能性があるとも言及。今後の開示情報に十分留意するように投資家に求めている。

■ジーニー <6562>  1,352円  +174 円 (+14.8%)  本日終値

ジーニー<6562>が反発。同社は19日、アマゾン・ドット・コム<AMZN>が提供する「Amazon Adsパートナーネットワーク」の「ベリファイドパートナー」に認定されたと発表しており、これが材料視されたようだ。「Amazon Adsパートナーネットワーク」は、Amazon Adsパートナー(広告代理店及びツールプロバイダー)向けのグローバルコミュニティーで、「ベリファイドパートナー」の称号は運用実績を積み、Amazonの審査基準を満たす企業に付与されるもの。同社は今回の認定により、広告売上が5兆円規模とされるAmazon広告市場で「Amazon Ads」との連携をさらに深め、顧客に最適な広告プランの提案とマーケティングの成功を実現するためのサポートをより強化するとしている。

■JRC <6224>  1,006円  +111 円 (+12.4%)  本日終値

JRC<6224>が急反発。同社は19日取引終了後、発電所工事などを手掛ける高橋汽罐工業(横浜市鶴見区)の全株式を取得し、子会社化すると発表。これによるシナジーなどが期待されているようだ。株式譲渡実行日は9月24日を予定し、取得価額(アドバイザリー費用などを含む)は概算で18億9400万円。JRCの販売網と高橋汽罐工業の高い技術力が融合し、JRCの既存顧客に対して、より付加価値の高いコンベヤソリューションを提供することでソリューション売上高比率が高まり、グループとしての事業拡大が見込めるとしている。

■ワイエスフード <3358>  616円  +62 円 (+11.2%)  本日終値

19日に発表した「7月売上高は5.7%増」が買い材料。

7月売上高は前年同月比5.7%増と増収基調が続いた。

■アライドアーキテクツ <6081>  220円  +21 円 (+10.6%)  本日終値

アライドアーキテクツ<6081>は大幅高。午前11時ごろ、同社の運営するCVR最適化プラットフォーム「Letro(レトロ)」が、Googleのオーガニック検索結果にレビューを表示する新機能の提供を開始したと発表しており、好材料視された。Letroでは、レビューの生成からサイト活用までをワンストップで支援する「LetroReview」を22年から提供しており、EC基幹システムとデータ連携をすることで商品購入者に対して自動的にレビュー投稿を促すメッセージが送信されることで購入数に応じて継続的にレビューを生成し、サイト上に最適な形で掲載することができるようにしている。これまでは提供するレビューは自社のECサイトやLP(ランディングページ)上のみに表示されていたが、今回のアップデートにより、Googleのオーガニック検索結果にも表示することが可能になったとしており、同社によると、先行導入したSOLIA(東京都港区)の国産オーガニックスキンケアブランド「SOLIA」では、商品ページへの自然検索流入が約1.4倍に増加したとしている。

■パス <3840>  131円  +12 円 (+10.1%)  本日終値

パス<3840>が9日続伸。19日の取引終了後、子会社アルヌールが新たな微細藻類培養装置と培養技術の提供を開始すると発表しており、好材料視された。アルヌールでは微細藻類の室内培養装置を用いて、室内培養におけるメリットである多様な条件管理などを行い、微細藻類の特性を最大限に引き出す培養技術の開発に取り組んでいる。今回は、培養槽をPEバッグで構成し培養液循環に撹拌翼を使わない微細藻類の培養装置である「樹脂バッグ式微細藻類培養装置」と、微細藻類の培養技術の導入や培養における専門技術などの培養技術を提供するとしている。

■Liberaware <218A>  419円  +38 円 (+10.0%) 一時ストップ高   本日終値

Liberaware<218A>が急騰。午前11時ごろ、総合建設会社の新井組(兵庫県西宮市)と業務提携を開始すると発表しており、好材料視された。リベラウェアは、「屋内空間」の点検・計測に特化した世界最小級のドローン「IBIS」の開発と「IBIS」を用いた各種サービス及び画像解析技術を用いたDXソリューションを提供しており、提携により新井組のドローン事業をサポートするという。また、さらに多様な顧客へソリューションを展開するとしている。

■エアトリ <6191>  1,305円  +93 円 (+7.7%)  本日終値

エアトリ<6191>が急反発、7%を超える上昇で今月2日ザラ場以来となる1300円台を回復した。同社は航空券予約サイトを運営し投資事業なども手掛ける。また、子会社を通じてインバウンドプラットフォームを運営し、訪日旅行事業にも展開しており、ここ急増する訪日外国人観光客の需要を取り込んでいる。そうしたなか、19日取引終了後、Growth AI Platform「AIMSTAR」の開発・提供を手掛ける統合AIプラットフォームカンパニーであるGROWTH VERSE(東京都豊島区)と資本・業務提携することを発表、これに伴う業容拡大効果に期待した買いを呼び込んだ。

●ストップ高銘柄

PostPrime <198A>  959円  +150 円 (+18.5%) ストップ高   本日終値

デジタルプラス <3691>  555円  +80 円 (+16.8%) ストップ高   本日終値

セルシード <7776>  771円  +100 円 (+14.9%) ストップ高   本日終値

など、6銘柄

●ストップ安銘柄

マリオン <3494>  457円  -100 円 (-18.0%) ストップ安   本日終値

以上、1銘柄

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.