メーシーズが決算受け大幅安 通期の既存店売上高および売上高の見通し下方修正=米国株個別
(NY時間09:39)(日本時間22:39)
メーシーズ<M> 15.58(-2.17 -12.20%)
百貨店のメーシーズ<M>が下落。取引開始前に5-7月期決算(第2四半期)を発表し、既存店売上高が予想外の減収となったほか、売上高も予想を下回った。1株利益は予想を上回っている。
ガイダンスも公表し、通期の既存店売上高および売上高の見通しを下方修正した。1株利益の見通しも予想を下回っている。第3四半期に赤字の可能性を見込んでいるようだ。消費者の選別傾向と販促競争激化を理由に挙げている。
同社は声明で「強固な財務体質に支えられ、今後も粗利益率の向上とコスト管理に注力し、継続的なマクロの逆風を乗り越えながら収益性を維持していく方針だ」と述べた。同社は今年55店舗の閉鎖を予定しており、以前は約50店舗の閉鎖を予定していた。
今回の結果は、経営再建を図るスプリングCEOの計画が勢いを得るのに苦戦していることを示唆している。同CEOは2月に就任して以来、収益が落ち込んでいる同社の店舗を閉鎖し、好調な店舗に経営資源を移している。ブルーミング・デールズとブルー・マーキュリー(化粧品チェーン)の店舗数を増やした。両社は、大量販売の同社よりも高級志向であり、より好調な売上を報告している。
投資家は7月に同社の取締役会がアークハウスとブリゲード・キャピタルとの買収交渉を打ち切った後、進捗状況に一層注目している。これにより、同社の経営陣は投資家との交渉から小売事業に目を向けるようになったが、一方で、業績回復を達成するプレッシャーも高まっている。
(5-7月・第2四半期)
・既存店売上高(ライセンス含む):3.3%減(予想:0.6%増)
・1株利益(調整後):0.53ドル(予想:0.29ドル)
・売上高:49.4億ドル 3.8%減(予想:50.5億ドル)
・粗利益率:40.5%(予想:39.8%)
・在庫:43.8億ドル(予想:42.1億ドル)
(8-10月・第3四半期見通し)
・売上高:47.0~48.2億ドル(予想:48.6億ドル)
・1株損益(調整後):-0.04ドル~+0.01ドル(予想:+0.04ドル)
・粗利益率:40.3~40.5%
(通期見通し)
・既存店売上高(ライセンス含む):0.5~2.0%減(従来:1.0%減~1.5%増)(予想:0.7%増)
・売上高:221~224億ドル(従来:223~229億ドル)(予想:226.6億ドル)
・1株利益(調整後):2.55~2.90ドル(予想:2.77ドル)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース