キーサイトが決算受け大幅高 需要安定化と着実な回復を示唆=米国株個別
(NY時間14:55)(日本時間03:55)
キーサイト<KEYS> 156.40(+17.83 +12.86%)
計測機器のキーサイト・テクノロジーズ<KEYS>が大幅高。前日引け後に5-7月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。受注も予想を上回った。ガイダンスも公表し、第4四半期は予想を上回る見通しを示している。
商用通信事業の改善に伴い、同社の需要環境は安定化している。第3四半期は有線事業の業績を押し上げたAI需要の堅調な伸びが支援した。また、無線事業の受注が連続して増加したことは、需要がようやく安定化し、着実な回復に向かっていることを示唆している。
アナリストは第3四半期について「AI需要と運用コストの規律が上向き傾向を後押しし、僅かながら上向き傾向にある」と述べた。そのうえで「徐々に回復の兆しが見られ、魅力的な状況が生まれると確信している」とも語った。
(5-7月・第3四半期)
・1株利益(調整後):1.57ドル(予想:1.35ドル)
・売上高:15.7億ドル(予想:13.5億ドル)
コミュニケーション:8.47億ドル(予想:8.30億ドル)
電子産業:3.70億ドル(予想:3.65億ドル)
・受注高:12.5億ドル 0.4%増(予想:12.0億ドル)
・通信ソリューションの粗利益率:67%
・電子産業ソリューションの粗利益率:58.0%(予想:58.6%)
(8-10月・第4四半期見通し)
・売上高:12.5~12.7億ドル(予想:12.5億ドル)
・1株利益(調整後):1.53~1.59ドル(予想:1.54ドル)
【企業概要】
コンピューティング・通信・エレクトロニクス市場向けに、分析機器・計測器・電子設計自動化ソフトウェアなどを設計・製造・提供する。提供するハードウェア・ソフトウェア・サービスは、顧客が製品やソリューションを設計・製造・導入・最適化する際のエンジニアリングワークフローを可能にする。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース