ファンペップ---抗体誘導ペプチドの次世代製剤技術研究の進捗状況を発表
ファンペップ<4881>は21日、抗体誘導ペプチドの次世代製剤技術研究として、POP Biotechnologies(本社:米国ニューヨーク州、以下「POP BIO」)の新規リポソーム製剤技術(以下「SNAPプラットフォーム技術」)を用いた研究を行い、初期フェーズのマウスを用いた動物試験において、事前に設定したクライテリア(抗体産生及び中和活性)を達成したため、後期フェーズの研究(本製剤の最適化研究及びサル等を用いた動物試験)を開始したことを発表した。
抗体誘導ペプチドは、患者の体内で標的タンパク質に対する抗体産生を誘導することにより治療効果を期待するペプチド治療ワクチン。同社では、機能性ペプチド「AJP001」を強みとする抗体誘導ペプチドの創薬プラットフォーム技術を活用して様々な標的タンパク質に対する抗体誘導ペプチドの候補化合物を創出することにより、研究開発パイプラインの強化を図っている。また、新規候補化合物の探索研究において、強力な抗体産生を誘導する様々な次世代製剤技術の研究にも取り込んでいる。
一方、SNAPプラットフォーム技術とは、ペプチドワクチン等に対する強力な抗体産生(免疫応答)を誘導するために設計されたワクチンアジュバントとして機能するPOP BIO独自のリポソームベースのシステムで、製造プロセスの簡便性に特長があり、一般的に用いられている免疫原性担体(キャリアタンパク質)やウィルス様粒子で課題となっている手間のかかる製造プロセスの問題及び非特異的抗体産生の問題の解決が期待されている。
《SI》