米中古住宅販売、5カ月ぶりに増加に転じる ただ依然低迷

注目
2024年8月23日 0時11分

この日発表の7月の米中古住宅販売件数は5カ月ぶりに増加に転じた。住宅ローン金利の低下に伴い、住宅市場が安定に向かっていることが示唆されている。全米不動産協会(NAR)によると、販売件数は前月比1.3%増の年率換算で395万件となった。ただ、7月としては2010年以降の最も低い水準となっている。

発表元のNARは「僅かに上昇したものの、住宅販売は依然として低迷している。しかし、消費者は間違いなく選択肢が増えていると感じており、金利低下で購入しやすくなっている」と述べた。

FRBが金利引き上げに着手して以来、米住宅市場は大きく低迷している。コストの高騰と供給不足が相まって、市場の停滞を招いた。住宅ローン金利の上昇により、既存の住宅保有者により買い替えが進まず、販売物件数が減少。そのため価格が急騰した。

住宅購入者希望者は現在、FRBによる利下げ引き下げを期待して待っているが、住宅価格の高騰により、購入しやすくなるには時間がかかりそうだ。

7月の販売価格の中央値は前年比で4.2%増の42万2600ドルとなった。これは7月では記録的な水準。7月は販売可能な在庫が133万戸とやや増加したものの、依然としてパンデミック前の190万戸超の水準を大幅に下回っている。これは現在の販売ペースで4カ月分の供給量に相当。

*中古住宅販売件数(7月)23:00

結果 395万件

予想 393万件 前回 390万件(389万件から修正)

中間価格 42.26万ドル(42.69万ドル) 

在庫 4.0ヵ月分(4.1ヵ月分)

()は前回値

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.