NY債券:米長期債相場は強含み、パウエルFRB議長は9月の利下げ開始を示唆

市況
2024年8月24日 7時21分

23日の米国長期債相場は強含み。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長はこの日行われた年次経済シンポジウムでの講演で「インフレはFRBの目標である2%に向かいつつあるため、政策を調整する時期が来た」との見方を伝えたことが長期債などの利回り低下につながった。パウエルFRB議長は「利下げの時期とペースは今後発表されるデータや変化する見通し、リスクのバランスによって決まる」、「雇用市場の一段の冷え込みは歓迎されないとの見方も示した。年内2回以上の利下げが行われる可能性が一段と高まった。イールドカーブはスティープニング。

CMEのFedWatchツールによると、23日時点で9月開催のFOMC会合で、FF金利の誘導目標水準が5.00-5.25%となる確率は64%。11月開催のFOMC会合で、FF金利の誘導目標水準が4.50-4.75%以下となる確率は61%程度。12月開催のFOMC会合で、FF金利の誘導目標水準が4.25-4.50%以下となる確率は76%程度。10年債利回りは3.845%近辺で取引を開始し、一時3.858%近辺まで上昇したが、米国市場の前半にかけて3.786%近辺まで低下し、取引終了時点にかけて3.800%近辺で推移。

イールドカーブはスティープニング。2年-10年は-11.40bp近辺、2-30年は17.60bp近辺で引けた。2年債利回りは3.92%(前日比:-10bp)、10年債利回りは3.80%(前日比-6bp)、30年債利回りは、4.09%(前日比:-4bp)で取引を終えた。

《MK》

提供:フィスコ

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