注目銘柄ダイジェスト(前場):ピアラ、三ッ星、くふうカンパニーなど
しまむら<8227>:7860円(+188円)
大幅反発。先週末に8月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比5.5%増となり、10カ月連続でのプラス成長になっている。客数が同2.3%増加したほか、客単価も同3.3%の上昇に。高気温も追い風となり、アウター衣料や服飾雑貨、肌着などの実用商品が売上を伸ばしたようだ。曜日影響を除いたベースでは、前月のマイナスから6.2%増とより拡大する状況のようだ。
三ッ星<5820>:1146円(+130円)
大幅続伸。中国の威騰電気との販売・技術業務提携を発表しており、買い材料視される展開になっている。威騰電気とは6月25日に戦略的包括業務提携に向けた協力合意書を締結していたが、今回提携の合意に至ったもようだ。威騰電気は同社が今後の主力事業の一つとして展開を目指している太陽光発電総合設備事業に強みを持っており、市場調査やチャネルの拡大、代理販売、市場開発などの販売分野、高品質ケーブル加工などの技術分野で提携する。
ピアラ<7044>:420円(+80円)
ストップ高。VTuberをはじめとするインフルエンサーに特化したエンターテインメント企業であるClaN Entertainmentとの業務提携を発表している。同社を含む約2000名のVTuberとタイアップ可能な環境構築による、VTuber及びライブコマース市場の拡大に向けた取り組みの強化を図っていくようだ。同社のVチューバー事業拡大につながるものとして、期待感が先行する動きになっている。
マツダ<7261>:1777.5円(-55.5円)
大幅反落。為替市場での円高進行を受けて、本日は同社など自動車株の下げが目立っている。先週末のジャクソンホール会合では、パウエルFRB議長が9月の利下げを示唆し、米長期金利の低下、ドル安円高が進むこととなっている。ドル・円相場は143円台にまで低下しており、先週末から2円ほどの大幅な円高が進んでいる。円高に伴う今期業績コンセンサスの下振れが意識される展開に。
ヤマハ発<7272>:1221円(-63.5円)
大幅反落。3791万3300株の株式売出、並びに、568万6900株のオーバーアロットメントによる売出の実施を発表している。売出人はトヨタ自動車、ヤマハ、三井住友海上火災となる。売出価格は9月2日から5日の間に決定する。株主の売却意向を反映する形のようだ。先週は1日当たり300-400万株の出来高水準であり、短期的な需給悪化につながるとの見方が優勢になっているもよう。
ヘッドウォーター<4011>:10690円(+380円)
反発。23日の取引終了後に、ウチダスペクトラムと協業し、マイクロソフト社の生成AIをベースに企業競争力強化へ向けた支援サービスを共同提供すると発表し、好材料視されている。ウチダスペクトラムは、Microsoftのライセンスリセラーとして国内シェアトップクラス。両社が持つアセット、ノウハウ、人材を活用した高いシナジー効果を追求し、エンタープライズ企業の生成AI活用を支援する。
くふうカンパニー<4376>:277円(+39円)
急伸。23日の取引終了後、連結子会社であるキッズスターが東京証券取引所グロース市場への新規上場が承認されたことを発表し、好感されている。上場予定日は9月26日。キッズスターが提供する子ども向け社会体験アプリ「ごっこランド」は、実在する企業やブランドの体験型コンテンツを通じて社会の仕組みを学べる知育アプリである。上場することによって、より一層の社会的な信用・認知度の向上を実現し、新たな企業の参画によるサービスの拡充が期待される。
コラボス<3908>:321円(+9円)
続伸。23日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表し、好材料視されている。取得期間は8月27日から9月20日までで、取得する株式の総数2万株(発行済株式総数(自己株式を除く)に対する割合0.45%)、または株式の取得価額の総額800万円を上限に実施するとしている。自社株買いを行う理由としては、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を可能にするためとしている。
《ST》