ドル円、145円手前まで上昇 月末のフローに伴うドル買い観測=NY為替序盤
きょうのNY為替市場はドル買いが強まる中、ドル円は145円手前まで上昇している。前日は143円台前半まで下落していたが、ドル円は激しい上下動が続いている。特に材料はなく、月末のフローに伴うドル買いと見られているようだ。
市場は金曜日の7月のPCEデフレータの発表を待っている。それはFRBの利下げ観測をより強めると見られている。そのためドルは、FRBの利下げ期待、ポジション調整、モメンタムからの圧力を受け続け、目先は下げが継続する可能性があるとの見方も出ている。
ストラテジストからは、ここ数日のドルは急速に下落していたので、いくらか買い戻される可能性があるが、インフレが現行水準で底を打つか、米国の経済活動が上向きにサプライズでもしない限り、ドルの反転は売りのチャンスだとの指摘も出ている。
同ストラテジストは、来年にかけてのFRBの利下げでドルはさらに弱くなると予想しており、ベースケースではドル急反転よりもむしろ、短期的に弱含みでの推移が予想されるという。その場合、ドル円も上値は重そうだ。
なお、日本時間23時のNYカットでのオプションの期日到来は現行付近には観測されていない。
28日(水)
現行付近にはなし
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美