エヌビディア、時間外で5%安 好決算も高い期待には届かず ブラックウェルの歩留まり改善を試みる=米国株個別
(NY時間17:13)(日本時間06:13)時間外
エヌビディア<NVDA> 118.60(-7.01 -5.58%)
エヌビディア<NVDA>が引け後に5-7月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。売上高は300億ドルを超えている。AI向けチップを取り扱うデータセンター部門の売上高は263億ドルと、こちらも予想を上回った。第3四半期のガイダンスも公表し、予想を上回る売上高見通しを示した。
ただ、株価は時間外で冴えない反応を示し、一時8%超下落する場面も見られた。第3四半期の売上高見通しが、最も楽観的な予想と比べれば下回っており、爆発的な成長が鈍化しているのではないかという懸念を煽っている。
同社は期待の新製品ブラックウェルの生産上の問題に対処中であることを示唆した。今回の見通しは、同社を世界第2位の企業へと変貌させたAI熱を冷ます恐れがあるとの指摘も出ている。同社はブラックウェルの生産に問題があることを認め、歩留まり(工場から出荷される有効チップの割合)を改善するための変更を行っていると述べている。同時に、第4四半期にはこの製品から数十億ドルの売上を見込んでいるとも述べていた。
フアンCEOは声明で「ブラックウェルに対する期待は非常に大きい」と語った。
なお、同社の取締役会は500億ドルの追加の自社株買いを承認した。
(5-7月・第2四半期)
・1株利益(調整後):0.68ドル(予想:0.64ドル)
・売上高:300.4億ドル(予想:288.6億ドル)
データセンター:263億ドル(予想:251億ドル)
ゲーム:29.0億ドル(予想:27.9億ドル)
プロフェッショナル・ビジュアライゼーション:4.54億ドル(予想:4.51億ドル)
自動車部門:3.46億ドル(予想:3.48億ドル)
・粗利益率(調整後):75.7%(予想:75.5%)
・営業利益(調整後):199.4億ドル(予想:188.5億ドル) ・FCF:134.8億ドル
(8-10月・第3四半期見通し)
・売上高:325億ドル±2%(予想:319億ドル)
・粗利益率(調整後):74.5~75.5%(予想:75%)
・営業費用(調整後):約30億ドル(予想:29.8億ドル)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース