HPが決算受け時間外で下落 プリンタ―部門が冴えず PCの回復を相殺=米国株個別

材料
2024年8月29日 6時45分

(NY時間17:40)(日本時間06:40)時間外

HP<HPQ> 33.55(-1.21 -3.48%)

HP<HPQ>が時間外で下落。引け後に5-7月期決算(第3四半期)を発表し、売上高は予想を上回ったものの、1株利益は予想を下回った。プリンタ―部門が冴えなかった。ガイダンスも公表し、通期の1株利益の見通しのレンジを下方に縮小した。

今回の利益見通しの下方修正は、PC需要の長期的な低迷に終止符が打たれる兆しが見え、同社にとって2年ぶりの増収となったことを覆い隠す形となった。プリンターの販売が41.4億ドルとなり、予想を下回った。プリンターはPCよりも全体の売上高に占める割合は小さいものの、利益率は遥かに高い。プリンターの消耗品販売は同社の主要な収益源となっている。プリンター事業の売上減は少なくとも年末まで続くとロレスCEOは述べている。また、現時点では企業がプリンターをアップグレードするインセンティブはほとんどないとも付け加えた。

一方、PC事業の回復はPCの老朽化と、マイクロソフト<MSFT>のWindows10のサポート終了が迫っていることも、企業が機器のアップグレードを後押しした。消費者向けPCの売上は1%減少したが、予想よりはが小さかった。

なお、同社の取締役会は自社株買いの枠を計100億ドルに引き上げている。

(5-7月・第3四半期)

・1株利益(調整後):0.83ドル(予想:0.86ドル)

・売上高:135.2億ドル(予想:133.7億ドル)

パーソナルシステム:93.7億ドル 4.9%増(予想:91.5億ドル)

プリンター:41.4億ドル(予想:42.5億ドル)

・営業利益率(調整後):8.1%(予想:8.6%)

・FCF:13億ドル(予想:14.2億ドル)

(8-10月・第4四半期見通し)

・1株利益(調整後):0.89~0.99ドル(予想:0.95ドル)

(通期見通し)

・1株利益(調整後):3.35~3.45ドル(従来:3.30~3.60ドル)(予想:3.45ドル)

・FCF:31~36億ドル(予想:31.4億ドル)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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