外為サマリー:一時144円60銭近辺に持ち直すもドル買い続かず
29日の東京外国為替市場のドル円相場は、午前10時時点で1ドル=144円43銭前後と前日の午後5時時点に比べて10銭強のドル安・円高となっている。
28日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=144円59銭前後と前日に比べて60銭強のドル高・円安で取引を終えた。月末接近によるドルの買い戻しで一時145円04銭まで上伸したが、手掛かり材料難から伸び悩んだ。
この流れを引き継いだ東京市場のドル円相場は軟調にスタートし、午前8時00分ごろには144円22銭まで軟化。米エヌビディア<NVDA>の株価が時間外取引で下落していることで、今晩の米株安を意識したドル売り・円買いが入ったようだ。反落して始まった日経平均株価が下げ渋る場面では一時144円60銭近辺まで持ち直したものの、29日に公表される4~6月期の米実質国内総生産(GDP)改定値や30日発表の7月の米個人消費支出(PCE)を見極めたいとしてドル買いは続かなかった。
ユーロは対ドルで1ユーロ=1.1131ドル前後と前日の午後5時時点に比べて0.0025ドル程度のユーロ安・ドル高。対円では1ユーロ=160円78銭前後と同50銭程度のユーロ安・円高で推移している。