ダラーゼネラルが決算受け大幅安 業績回復の努力も顧客の財布の紐は固い=米国株個別
(NY時間10:13)(日本時間23:13)
ダラー・ゼネラル<DG> 92.86(-30.98 -25.02%)
ディスカウントストアのダラーゼネラル<DG>が大幅安。取引開始前に5-7月期決算(第2四半期)を発表し、既存店売上高が予想を下回ったほか、1株利益、売上高も予想を下回った。通期のガイダンスも公表し、見通しを全体的に下方修正している。
今回の決算は同社の業績回復への努力が顧客の財布の紐を緩めさせるには不十分であることを示したようだ。米消費者は必需品を優先している一方、手頃な価格であれば新しい流行の製品を購入している。高インフレと金利上昇の中、消費者は選択的になり、大きな買い物やプロジェクトには踏み切らない傾向を強めている。
同社の主要顧客である低所得層も支出を控えており、他の層よりも負担を感じている。また、ウォルマート<WMT>などの他の小売業者は低価格と値引きで競争を激化させている状況。
来店者数は増加したものの、買い物客は1回の買い物にかける支出を減らしている。同社は値引きなどのプロモーションに多くを依存するようになっているが、これも利益を圧迫しているようだ。
(5-7月・第2四半期)
・既存店売上高:0.5%増(予想:2.1%増)
・1株利益:1.70ドル(予想:1.79ドル)
・売上高:102.1億ドル 4.2%増(予想:103.7億ドル)
・粗利益率:30%(予想:30.3%)
・営業利益:5.5億ドル(予想:5.875億ドル)
(通期見通し)
・既存店売上高:1.0~1.6%増(従来:2.0~2.7%増)(予想:2.5%増)
・1株利益:5.50~6.20ドル(従来:約6.80~7.55ドル)(予想:7.11ドル)
・売上高:4.7~5.3%増(従来:6.0~6.7%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース