クラウドストライクが決算受け上昇 通期の見通し下方修正 懸念よりも修正幅は小さいとの評価も=米国株個別
(NY時間10:46)(日本時間23:46)
クラウドストライク<CRWD> 278.31(+14.11 +5.34%)
サイバーセキュリティのクラウドストライク<CRWD>が上昇。前日引け後に5-7月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。ただ、株価は冴えない反応。ガイダンスも公表し、通期の見通しを下方修正したほか、第3四半期についても、予想を下回る見通しを示した。
ただ一部のアナリストからは、世界中のコンピュータをクラッシュさせた同社のアップデート問題の直後で、懸念されていた割には修正幅は小さかったとの評価も出ている。
「同社のサービス停止を受けてかなり強気に自身の予想を下方修正していたが、実際の結果とガイダンスは予想よりも良かった。見通しは予想よりもサービス停止の影響が少ないようだが、経営陣のガイダンスと自身の予想については恐らく例年よりも不確実性が高いと考えている」と述べている。
(5-7月・第2四半期)
・1株利益(調整後):1.04ドル(予想:0.97ドル)
・売上高:9.64億ドル(予想:9.58億ドル)
サブスク:9.18億ドル(予想:9.08億ドル)
プロフェッショナル:0.46億ドル(予想:0.49億ドル)
・年ベース経常収益(ARR):38.6億ドル(予想:38.4億ドル)
新規ARR:2.18億ドル(予想:1.96億ドル)
・営業利益(調整後):2.27億ドル(予想:2.06億ドル)
(8-10月・第3四半期見通し)
・売上高:9.79~9.85億ドル(予想:10.1億ドル)
・1株利益(調整後):0.80~0.81ドル(予想:0.96ドル)
・営業利益(調整後):1.67~1.71億ドル(予想:2.24億ドル)
(通期見通し)
・1株利益(調整後):36.1~36.5億ドル(従来:39.3~40.3億ドル)(予想:39.1億ドル)
・売上高:38.9~39.0億ドル(従来:39.8~40.1億ドル)(予想:39.6億ドル)
・営業利益(調整後):7.75~7.84億ドル(従来:8.90~9.17億ドル)(予想:8.86億ドル)
【企業概要】
米国内外の企業向けに、エンドポイント保護のためのクラウドセキュリティ・ソリューションをSaaSサブスクリプションベースで提供する。次世代ウイルス対策・EDR・デバイス制御モジュールに、機械学習と高度な動作技術を組み合わせ、マルウェア等の攻撃から保護する。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース