外為サマリー:日銀の追加利上げが意識され一時144円60銭台に押される
30日の東京外国為替市場のドル円相場は、午前10時時点で1ドル=144円73銭前後と前日の午後5時時点に比べて2銭程度のドル高・円安となっている。
29日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=144円99銭前後と前日に比べて40銭程度のドル高・円安で取引を終えた。同日に発表された米指標で経済の底堅さが示されたことから一時145円55銭まで上伸したが、30日発表の米個人消費支出(PCE)コア指数を見極めたいとして伸び悩んだ。
この日の東京市場のドル円相場は堅調にスタート。前日に米長期金利が上昇したことからドル買い・円売りが入りやすく、午前8時40分ごろには145円07銭をつける場面があった。ただ、重要な米経済指標の発表を控えていることからドルの追随買いは広がらず。また、総務省が朝方発表した8月の東京都区部消費者物価指数(CPI)で、変動の大きい生鮮食品を除く総合指数が前年同月比で2.4%上昇と伸び率が7月の2.2%から拡大したことも影響しているもよう。日銀の追加利上げが意識されるなか、午前9時50分ごろには一時144円65銭まで押された。
ユーロは対ドルで1ユーロ=1.1080ドル前後と前日の午後5時時点に比べて0.0050ドル弱のユーロ安・ドル高。対円では1ユーロ=160円37銭前後と同70銭弱のユーロ安・円高で推移している。