株価指数先物【引け後】 終盤にかけてのインデックス買いで抵抗線を突破

市況
2024年8月30日 18時25分

大阪9月限

日経225先物 38710 +360 (+0.93%)

TOPIX先物 2715.5 +26.5 (+0.98%)

日経225先物(9月限)は前日比360円高の3万8710円で取引を終了。寄り付きは3万8400円と、シカゴ日経平均先物の清算値(3万8285円)を上回り、買いが先行して始まった。現物の寄り付き直後に3万8320円と下げに転じたが、その後はロング優勢から上げ幅を広げ、前場中盤には3万8600円台を回復すると、ランチタイムで3万8640円まで買われた。週末要因もあって後場は持ち高調整に伴うロングの解消が優勢となり、一時3万8420円まで上げ幅を縮める場面もみられた。しかし、終盤にかけてロングが強まり、引け間際には3万8750円まで買われた。

日経225先物は後場終盤にかけての強い上昇により、75日移動平均線が位置する3万8630円を突破した。また、週足ベースでも13週線(3万8590円)、26週線(3万8700円)を上回って終えている。本日は月末のドレッシング買いの影響もあったとみられるが、抵抗線として意識されていた75日、13週、26週線を明確に上放れることができれば、今後ショートカバーを交えた上昇が期待されよう。

また、東証プライムの売買高は連日で13億株台の薄商いが続いていたが、昨日は16億株台、本日は20億株に乗せてきた。エヌビディア<NVDA>の決算を大きな波乱なく通過したことで、積極的な売買を手控えていたファンドなどがロングの動きを強めてきた可能性がありそうだ。ボリンジャーバンドの+1σは3万8960円辺りに位置しており、これを捉えてくると、+2σが位置する4万0780円とのレンジが意識されてくる。8月前半の急落以降、低下傾向が続いていたバンドは週半ばから上向きで推移しており、上へのトレンドが出やすい。

抵抗線近辺では強弱感が対立しやすいが、支持線に変えてくる局面では、オプション権利行使価格の3万8500円~3万9500円のレンジを想定。上値を抑えられる局面では、短期的なショートよりも、押し目狙いのロング対応に向かわせよう。

なお、NT倍率は先物中心限月で14.25倍に低下した。一時14.21倍辺りで推移する200日線を下回る場面もみられたが、その後は前日の終値水準での推移となった。今後のエヌビディアの動向を見極める必要はありそうだが、本日はアドバンテスト <6857> [東証P]が3.7%高と強いリバウンドをみせていた。不安定な値動きが続いていた半導体株を見直す動きがみられるようだと、NTロングが入りやすいとみておきたい。

手口面(9月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が1万3181枚、ソシエテジェネラル証券が8447枚、サスケハナ・ホンコンが3420枚、モルガンMUFG証券が1717枚、バークレイズ証券が1487枚、ゴールドマン証券が1467枚、SBI証券が1150枚、JPモルガン証券が1148枚、野村証券が985枚、auカブコム証券が929枚だった。

TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が2万3723枚、ソシエテジェネラル証券が1万7965枚、バークレイズ証券が5294枚、モルガンMUFG証券が4443枚、JPモルガン証券が3731枚、ゴールドマン証券が3668枚、ドイツ証券が3011枚、ビーオブエー証券が2550枚、サスケハナ・ホンコンが2478枚、BNPパリバ証券が1652枚だった。

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