明日注目すべき【好決算】銘柄 トリケミカル、ラクーンHD、キタック (30日大引け後 発表分)
8月30日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。
トリケミカル <4369> [東証P] ★今期経常を15%上方修正
◆25年1月期の連結経常利益を従来予想の48.8億円→55.9億円に14.5%上方修正。増益率が49.0%増→70.6%増に拡大する見通しとなった。主要販売先である半導体業界の業績回復や中国市場の積極的な半導体投資を追い風に、化学材料の出荷が想定より伸びる。韓国関連会社SK Tri Chemも好調に推移し、持ち分法投資利益が増加することも利益を押し上げる。
ラクーンHD <3031> [東証P] ★非開示だった上期経常は75%増益へ
◆25年4月期第1四半期(5-7月)の連結経常利益は前年同期比6.0%増の2.9億円に伸びて着地。積極的な広告投資によってEC事業が営業減益だった一方、フィナンシャル事業は2ケタ増収増益を達成した。掛売決済代行「Paid」の取扱高、売掛保証「URIHO」の保証残高がともに順調な増加を継続したうえ、与信審査の適切なコントロールや広告宣伝費の減少によって利益率も改善した。
併せて、非開示だった5-10月期(上期)の業績予想は連結経常利益が前年同期比74.8%増の5.7億円に拡大する見通しを示した。前期は第2四半期から大規模なプロモーション投資を実施したが、今期は実施しないため利益が大きく伸びる計画。
キタック <4707> [東証S] ★今期経常を55%上方修正
◆24年10月期の連結経常利益を従来予想の2億2300万円→3億4500万円に54.7%上方修正。増益率が20.5%増→86.5%増に拡大する見通しとなった。能登半島地震関連など受注が堅調に推移し、売上高が計画を上回ることが利益を押し上げる。
株探ニュース