3日の株式相場見通し=米株休場で手掛かり材料難も円安は追い風
3日の東京株式市場は手掛かり材料難の中も総じて底堅い動きとなり、日経平均株価は3万8000円台後半で堅調な展開となることが予想される。前日の米国株市場はレーバーデーの祝日のため休場だったことで、海外投資家の動向など方向性が見えにくいが、外国為替市場では1ドル=147円台まで円安方向に触れており、輸出セクターなどを中心に根強い買いが下値を支えそうだ。前日の欧州株市場では高安まちまちの展開となったが、ドイツ株市場の主要株価指数である独DAXは小幅ながら続伸し史上最高値を更新した。この日の中国上海株市場や香港株市場が軟調だったことを受け、取引前半は売りに押される展開だったが終盤になって切り返した。独東部の2州で州議会選が行われ、チューリンゲン州では移民排斥などを主張する右翼政党が初めて第1党となったが、これを警戒する動きは特に見られなかった。このほか、フランスでも仏CAC40が小反発し戻り高値近辺で強含みに推移している。東京市場では日経平均株価が前日に続伸し、一時フシ目の3万9000円台を回復したものの、その後は戻り売りに押されマイナス圏に沈む場面もあった。目先戻り一服場面も意識されるところで、きょうも頑強な値動きながら積極的に上値を買い進む動きは限定的となりそうだ。今週は米国で重要経済指標の開示が相次ぎ、週末6日には8月の雇用統計発表を控えている。東京市場でもこれら重要指標の内容を見極めたいとの思惑が強い。
日程面では、きょうは8月のマネタリーベース、10年物国債の入札、8月の財政資金対民間収支など。海外ではポーランド中銀の金融政策委員会(~4日)、ロシアで東方経済フォーラム(~6日)、7月の米建設支出、8月の米サプライマネジメント(ISM)製造業景況感指数など。なお、ベトナム市場は休場。