ヘッジファンドがロング縮小 9月相場への警戒感 金融株の調整が最も顕著=米国株
米大手証券の8月29日時点のプライム・ブローカレッジ・データによると米株式市場で利益確定を行っていたことが明らかとなった。9月相場への警戒感も指摘されている。先週にヘッジファンドがロングポジションを縮小したことで、米株式市場が世界的に株式市場での売り越しを主導したという。
労働感謝祭の休日明けに投資家が戻ってくるため、流動性の回復が予想されるが、金曜日に米雇用統計が発表される際にファンドマネージャーは手元に現金を用意しておきたいと考えているの可能性があるという。
セクター別に見ると、先週のヘッジファンドのポジションは主要11のセクターのうち8つで売り越しとなり、別の大手証券のプライム・ブローカレッジ・データでは金融株の調整が最も顕著で4週連続で売り越したという。
金融株は今年に入って最高値まで上昇したため利益確定売りが発生。FRBが利下げ開始に近づいていることが背景にある。7月には銀行の収益が堅調だったこともあり、金融セクターは今年最高の月間パフォーマンスを記録していた。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース