USスチール下落 ハリス氏の発言で日鉄による買収成立期待がさらに後退=米国株個別
(NY時間09:40)(日本時間22:40)
USスチール<X> 36.10(-1.81 -4.77%)
USスチール<X>が下落。民主党の大統領候補のハリス副大統領がペンシルベニア州ピッツバーグを訪問し「USスチールは引き続き国内で所有・操業されるべきだ」と発言した。バイデン大統領と同じ立場の表明であり、同社買収を計画する日本製鉄<5401>にとってはさらなる逆風となる。
ハリス氏は労働組合とのレーバーデーのイベントで、「USスチールは歴史的に米企業であり、力強い米鉄鋼会社を維持することはわが国にとって不可欠だ」と述べた。ピッツバーグにはUSスチールの本社があり、売却に反対している全米鉄鋼労働組合(USW)も本部を置いている。
ハリス氏はさらに、「USスチールが引き続き米国で所有・操業されるべきだとの点でバイデン大統領に全く同感であり、私は常に米国の鉄鋼労働者を支援するつもりだ」と強調した。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース