株価指数先物【寄り前】 戻り待ち狙いのショートでのスキャルピング

市況
2024年9月4日 8時05分

大阪9月限ナイトセッション

日経225先物 37640 -1150 (-2.96%)

TOPIX先物 2681.0 -50.5 (-1.84%)

シカゴ日経平均先物 37595 -1195

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

3日の米国市場は、NYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が大幅に下落。8月の米ISM製造業総合景況指数は47.2だった。5カ月連続で活動縮小となったほか、市場予想(47.5程度)を下回った。週末に8月の米雇用統計の発表を控えていることもあり、持ち高調整の売りが優勢となった。

半導体株に売りが膨らみ、エヌビディア<NVDA>が9.5%超下落したほか、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ<AMD>やクアルコム<QCOM>、インテル<INTC>なども大きく売られ、SOX指数の下落率は7.7%と今年最大。アップル<AAPL>やアマゾン・ドットコム<AMZN>、アルファベット<GOOG>、メタプラットフォームズ<META>など大型テック株も下落した。S&P500業種別指数は電気通信サービス、家庭用品・パーソナル用品、食品・飲料・タバコが上昇した一方で、半導体・同製造装置、資本財、メディアが下落。

シカゴ日経平均先物(9月限)清算値は、大阪比1195円安の3万7595円だった。日経225先物(9月限)のナイトセッションは日中比20円高の3万8810円で始まり、開始直後に付けた3万8860円を高値に下落に転じており、3万8400円~3万8600円辺りで保ち合いを継続。米国市場の取引開始直後に下へのバイアスが強まり、3万8000円を割り込んだ。いったんは3万7840円辺りで下げ止まり、中盤にかけて3万8000円台を回復する場面もみられた。しかし、終盤に再びショートが強まり、一時3万7440円まで下落幅を広げた。終了間際に若干買い戻され、3万7640円でナイトセッションの取引を終えた。

日経225先物は、シカゴ先物にサヤ寄せしギャップダウンで始まることになりそうだ。ナイトセッションで支持線として意識されていた75日移動平均線(3万8610円)を大きく割り込み、200日線(3万7290円)、25日線(3万7110円)に接近している。200日線近辺まで一気に下げてきたことで、売り一巡後は下げ渋りも意識されやすいところだが、エヌビディアなど半導体株の急落によって投資家心理は悪化している。

昨日はアドバンテスト <6857> [東証P]、東京エレクトロン <8035> [東証P]、TDK <6762> [東証P]、レーザーテック <6920> [東証P]、ソフトバンクグループ <9984> [東証P]など、指数インパクトの大きい値がさハイテク株を中心に弱い値動きが目立っていたが、本日も日経平均株価を押し下げる形になろう。値がさハイテク株の戻りの鈍さが意識されるようだと、リバウンド狙いのロングも入りにくい。

急ピッチの下落によってヘッジ対応のショートが強まりやすくなるため、200日線辺りを支持線としたオプション権利行使価格の3万7250円から3万8250円辺りのレンジを想定する。売り一巡後はいったん押し目狙いのロング対応とし、底堅さを見極める必要がある。戻りの鈍さがみられる局面では、戻り待ち狙いのショートによるスキャルピングでのトレードに向かいそうだ。

なお、3日の米VIX指数は20.72(前日は15.55)に上昇した。25日線が位置する19.10を上回り、8月12日以来の20.00を上回ってきた。20.00を上回って推移するようだと、リスク回避姿勢が強まりやすい。

昨日のNT倍率は先物中心限月で14.20倍に低下した。14.26倍と小幅に上昇して始まったが、値がさハイテク株が売られるなか、14.15倍まで下げる場面もみられた。終盤にかけて200日線水準まで戻しているが、本日もハイテク株の下げが見込まれるため、14.11倍辺りで推移する75日線辺りまでの低下を意識しておいた方が良さそうだ。

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