富士ソフトがカイ気配スタート、ベインがKKRに対抗し買収提案へ
富士ソフト<9749>がカイ気配スタート。米投資ファンドのベインキャピタルが3日、富士ソフトに対し株式公開買い付け(TOB)による非公開化を提案したと発表した。富士ソフトを巡っては、米投資ファンドのKKR<KKR>が同じく非公開化を目的に1株8800円でTOBを実施する予定であることが明らかとなっている。ベインキャピタルが提案したTOB価格はこれを5%程度上回る水準という。米投資ファンド同士による異例の買収合戦により、TOB価格が吊り上がることへの思惑もあって、富士ソフト株は買いが優勢となっている。富士ソフトは3日、7月に法的拘束力のない非公開化提案をベインキャピタルから受けたとしたうえで、法的拘束力のある非公開化提案を受領した際には、KKRからの提案との比較も含め慎重に検討を行う予定だとするコメントを開示した。