外為サマリー:リスク回避のドル売り・円買いで一時144円80銭台まで下押す
4日の東京外国為替市場のドル円相場は、午前10時時点で1ドル=145円18銭前後と前日の午後5時時点に比べて75銭程度のドル安・円高となっている。
3日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=145円48銭前後と前日に比べて1円45銭程度のドル安・円高で取引を終えた。同日の経済財政諮問会議で日銀の植田和男総裁が「金融緩和の度合いを調整」する方針を改めて示し、日銀の追加利上げが意識されるなか一時145円16銭まで軟化した。
また、米サプライマネジメント協会(ISM)が3日に発表した8月の製造業景況感指数が市場予想に届かず、米景気減速が懸念されていることもドル売りにつながっており、この日の東京市場のドル円相場も軟調な展開となっている。前日に米主要株価指数が大きく下落したことを受けて日経平均株価が大幅安となっていることからリスク回避的なドル売り・円買いが入りやすく、午前9時40分ごろには144円89銭まで下押す場面があった。
ユーロは対ドルで1ユーロ=1.1048ドル前後と前日の午後5時時点に比べて0.0007ドル程度のユーロ安・ドル高。対円では1ユーロ=160円39銭前後と同95銭程度のユーロ安・円高で推移している。