今日の為替市場ポイント:米長期金利の低下を受けてドルは伸び悩む可能性
4日のドル・円は、東京市場では145円57銭から144円76銭まで下落。欧米市場では145円27銭から143円71銭まで下落し、143円74銭で取引終了。本日5日のドル・円は主に144円を挟んだ水準で推移か。米長期金利の低下を受けてドルは伸び悩む可能性がある。
米連邦準備制度理事会(FRB)は9月4日に地区連銀経済報告を公表した。報告によると、3地区で経済活動はわずかに増加したが、9地区で活動の横ばいまたは減少が確認された。前回の報告では活動の横ばいまたは減少が認められたのは5地区にとどまっていたが、今回の報告では9地区に増加した。物価は控えめなペースで上昇したと指摘されている。なお、雇用については「雇用主は採用にはより慎重になっており、雇用拡大の可能性は低い」と報告されている。市場参加者の間からは「FRBは労働市場の悪化を警戒しており、9月の利下げ幅は0.25ptにとどまる可能性があるが、雇用関連指標が改善しない場合、11月か12月に0.50pt幅の利下げが実施される可能性がある」との声が聞かれている。
《CS》