外為サマリー:米金利低下が影響し一時143円19銭まで軟化
5日の東京外国為替市場のドル円相場は、午前10時時点で1ドル=143円72銭前後と前日の午後5時時点に比べて1円30銭弱のドル安・円高となっている。
4日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=143円74銭前後と前日に比べて1円75銭程度のドル安・円高で取引を終えた。同日に発表された7月の米雇用動態調査(JOLTS)求人件数が低調だったことなどから一時143円71銭まで軟化した。
この流れを引き継ぐかたちで東京市場のドル円相場は軟調にスタート。米連邦準備理事会(FRB)が9月会合で大幅に利下げするとの観測が強まるなか、前日に米長期金利が低下したことから日米金利差の縮小を見込んだドル売り・円買いが先行し、午前8時30分過ぎには143円19銭まで下押す場面があった。その後は下げ渋る動きとなっているものの戻りは限定的。厚生労働省が朝方発表した7月の毎月勤労統計調査で、名目賃金から物価変動の影響を除いた実質賃金が2カ月連続のプラスとなり、日銀の追加利上げが意識されやすいことが重荷となっているようだ。
ユーロは対ドルで1ユーロ=1.1079ドル前後と前日の午後5時時点に比べて0.0025ドル程度のユーロ高・ドル安。対円では1ユーロ=159円23銭前後と同1円05銭程度のユーロ安・円高で推移している。