【投資部門別売買動向】信託銀と事業法人は買い越しが続く一方、海外勢と個人は売り越し継続 (8月第4週)

市況
2024年9月5日 20時00分

●信託銀と事業法人は買い越しが続く一方、海外勢と個人は売り越し継続

東証が5日に発表した8月第4週(26日~30日)の投資部門別売買動向(現物)によると、様子見ムードが強く方向感に乏しい展開が続いたものの、日経平均株価は前週末比283円高の3万8647円と小幅ながら3週連続で上昇したこの週は、年金基金の売買動向を映すとされる信託銀行が6週連続で買い越した。買越額は2074億円と前週の1347億円から拡大した。自社株買いが中心とみられる事業法人も9週連続で買い越し、買越額は1897億円と前週の2208億円から減少した。

一方、海外投資家は2週連続で売り越し、売越額は2451億円と前週の3988億円から縮小した。海外投資家は先物の投資部門別売買動向では日経225先物、TOPIX先物、ミニ日経225先物、ミニTOPIX先物、日経225マイクロの合計で2週連続の買い越しとなった。買越額は105億円と前週の3925億円から大幅に縮小した。現物と先物の合算では2週連続で売り越し、売越額は2345億円だった。個人投資家は4週連続で売り越し、売越額は1106億円と前週の366億円から大幅に増加した。

日経平均が3週続伸する中、信託銀行と事業法人は買い越しが続く一方、海外投資家と個人投資家は売り越しが続いた。

■投資部門別売買代金差額 (8月26日~30日)

東証・名証2市場の内国普通株式市場の合計[総合証券ベース(全51社)]

※単位:億円(億円未満切り捨て) ▲は売り越し

  海外投資家 信託銀行 個人合計 [  現金  信用 ] 日経平均 ( 前週比 )

8月 ―――

第4週    ▲2,451   2,074  ▲1,106 [ ▲1,839   732 ] 38,647円 ( +283 円)

第3週    ▲3,988   1,347   ▲366 [ ▲1,855  1,488 ] 38,364円 ( +301 円)

第2週     1,872    291  ▲4,041 [ ▲3,112  ▲928 ] 38,062円 ( +3037 円)

第1週     4,953   2,171   ▲553 [  3,027 ▲3,581 ] 35,025円 ( -884 円)

7月 ―――

第5週    ▲5,524    239   4,817 [  3,143  1,673 ] 35,909円 ( -1757 円)

第4週    ▲5,659    256   5,050 [  2,753  2,297 ] 37,667円 ( -2396 円)

第3週    ▲2,459   ▲257   2,512 [   ▲6  2,518 ] 40,063円 ( -1126 円)

第2週     1,288   ▲733   ▲773 [ ▲2,763  1,989 ] 41,190円 ( +278 円)

第1週     1,836    518  ▲4,966 [ ▲5,110   143 ] 40,912円 ( +1329 円)

6月 ―――

第4週     1,239    15  ▲4,885 [ ▲3,839 ▲1,046 ] 39,583円 ( +986 円)

第3週     ▲213  ▲1,914   1,899 [   358  1,541 ] 38,596円 ( -218 円)

第2週    ▲2,494   1,562    853 [  ▲231  1,085 ] 38,814円 ( +130 円)

第1週    ▲1,986  ▲1,304   2,861 [   354  2,507 ] 38,683円 ( +196 円)

5月 ―――

第5週    ▲1,126  ▲1,676   ▲887 [ ▲1,394   506 ] 38,487円 ( -158 円)

第4週    ▲1,139   ▲145    816 [  ▲711  1,527 ] 38,646円 ( -141 円)

第3週      383    472  ▲1,204 [ ▲1,964   759 ] 38,787円 ( +558 円)

第2週     2,636    89   ▲406 [ ▲1,121   714 ] 38,229円 (  -6 円)

第1週     1,745    247  ▲2,741 [ ▲2,537  ▲203 ] 38,236円 ( +301 円)

4月 ―――

第4週     2,159   1,666  ▲1,873 [ ▲1,468  ▲405 ] 37,934円 ( +866 円)

第3週    ▲5,924   ▲52   9,085 [  4,507  4,578 ] 37,068円 ( -2455 円)

第2週     5,955    366  ▲2,053 [ ▲2,669   615 ] 39,523円 ( +531 円)

第1週    11,821  ▲7,887   6,347 [  2,057  4,290 ] 38,992円 ( -1377 円)

※「信託銀行」は年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)など年金基金の売買動向を映すとされる部門。「個人・現金」は個人投資家による現物取引の売買動向、「個人・信用」は個人投資家による信用取引の売買動向。

※日銀が金融緩和策の一環として実施しているETF(上場投資信託)の買い入れは、ETFを組成する証券会社の自己売買部門を通じて買い入れているとみられる。

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.