前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

注目
2024年9月6日 5時20分

■ワールド <3612>  1,908円 (-54円、-2.8%)

ワールド <3612> [東証P]が続落。4日の取引終了後に発表した8月度の国内小売事業の月次売上概況で、既存店売上高は前年同月比2.3%増と2ヵ月ぶりに前年実績を上回ったものの、これを好材料視する動きは限定的のようだ。8月最終週の大型台風に備えた臨時休業店や時短営業店として、西日本エリアの延べ504店舗がその影響を受けたものの、休日数が前年より1日多い影響が約1.7%あったことに加えて、猛暑日が多かったことから夏物商品が引き続き底堅く推移した。また、中旬からは秋物商材のフェイス拡大に伴う鮮度アップが奏功してプロパー商品群の稼働が一気に活発となった。

■トヨタ <7203>  2,616円 (-58円、-2.2%)

トヨタ自動車 <7203> [東証P]が3日続落。前日4日は3.5%安に売られたが、終値換算でPBRが会社解散価値と同水準の1倍ちょうどとなっており、ここからの値動きが注目される場面。5日は1倍を下回っての推移となった。足もと外国為替市場で1ドル=143円台前半まで円高が進んでいることから、同社株をはじめ為替感応度の高い自動車セクターには向かい風が強い。特に対ドル1円の変動で営業利益が500億円変動するといわれる同社にとって、目先の為替動向が株価に与える影響も大きくなっている。なお、25年3月期の同社の想定為替レートは1ドル=145円(通期ベース)となっており、実勢はこれよりも1円以上円高に振れている。

■三菱UFJ <8306>  1,485.5円 (-23.5円、-1.6%)

三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> [東証P]が続落。そのほか、第一生命ホールディングス <8750> [東証P]などメガバンクや大手生保は売りに押される展開となった。ここ米景気失速への警戒感から米長期金利が低下基調にあり、前日は終値ベースで3.75%台まで低下、これは8月5日以来1ヵ月ぶりとなる。また、国内でも長期金利は低下基調にあり、きょうは新発10年債利回りが0.870%まで水準を下げている。これは取引時間中ベースでは8月16日以来となる。日米ともに長期金利低下に伴い運用利ザヤが取りにくくなることで、大手金融株にはマイナス方向に作用した。

※5日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋

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