【市場反応】米8月雇用統計は警戒された程落ち込まず、9月利下げ確率は依然50%、ドル荒い展開
米労働省が発表した8月雇用統計で、失業率は4.2%と予想通り7月4.3%から低下した。
同月農業部門雇用者数は前月比+14.2万人と、伸びは5月来で最大となったが、予想+16.5万人を下回った。7月分は+8.9万人と、+11.4万人から、6月分は11.8万人と、17.9万人からそれぞれ下方修正された。過去2カ月分合わせて8.6万人の下方修正。
平均時給は前年比+3.8%と、伸びは7月+3.6%から拡大した。労働参加率は62.7%と変わらずだった。
結果は警戒されていたほど、悪化せず50BPの利下げ確率は50%にとどまっている。賃金の伸びが予想を上回り一時金利上昇も、6月、7月の下方修正を受け低下する荒い展開。
米2年債利回りは3.788%まで上昇後、3.633%まで低下した。ドルも乱高下。ドル・円は144円01銭へ上昇後、142円01銭まで下落した。ユーロ・ドルは1.1081ドルへ下落後、1.1155ドルへ上昇。ポンド・ドルは1.3155ドルへ下落後、1.3238ドルへ上昇した。
【経済指標】
・米・8月失業率:4.2%(予想:4.2%、7月:4.3%)
・米・8月非農業部門雇用者数:+14.2万人(予想:+16.5万人、7月:+8.9万人←+11.4万人)
・米・8月平均時給:前年比+3.8%(予想:+3.7%、7月:+3.6%)
《KY》