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ブロードコムが決算受け下落 AI以外の分野が足かせに=米国株個別

材料
2024年9月6日 22時48分

(NY時間09:48)(日本時間22:48)

ブロードコム<AVGO> 138.99(-13.83 -9.05%)

半導体のブロードコム<AVGO>が下落。前日引け後に5-7月期決算(第3四半期)を発表し、売上高は予想範囲内だったものの、1株利益は予想を上回った。AI半導体ソリューションとVMウエアの継続的な強さを反映している。

ただ、株価は冴えない反応。第4四半期の売上高見通しが予想に届かなかったことが嫌気されている模様。AI以外の製品に対する需要低迷が成長の足かせとなっていることを示唆している。

また、通期のAIからの売上は120億ドルに達する見込みだと述べている。予想は118億ドル。同社はIT企業のAI支出の急増から恩恵を受けているが、その他の部門はこれほど好況とは言えないようだ。同社はメインフレーム製品、セキュリティおよびデータセンターソフトウェア、携帯用チップ、データストレージ機器など幅広い製品を提供している。

アナリストは「経営陣はAIの売上高見通しを従来の110億ドル超から120億ドルに上方修正し、AI需要に関するコメントは建設的なものだった。しかし、第3四半期にAIの伸びがなかったことで、一部の投資家は失望したようだ」と述べている。

(5-7月・第3四半期)

・1株利益(調整後):1.24ドル(予想:1.22ドル)

・売上高:130.7億ドル(予想:130.3億ドル)

半導体ソリューション:72.7億ドル(予想:74.1億ドル)

インフラストラクチャー:58.0億ドル(予想:55.0億ドル)

・営業利益(調整後):79.5億ドル(予想:77.3億ドル)

・EBITDA(調整後):82.2億ドル(予想:79.5億ドル)

(8-10月・第4四半期見通し)

・売上高:約140.0億ドル(予想:141.3億ドル)

【企業概要】

半導体とインフラソフトウェアソリューションを設計・開発・供給する。相補型金属酸化膜半導体デバイスと、アナログIII-Vベースの製品に焦点を当てた開発に取り組み、データセンターのネットワーク、ホームコネクティビティ、ブロードバンドアクセス、その他多様な市場向けに製品を提供する。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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