NY債券:米長期債相場はやや強含み、8月の非農業部門雇用者数は予想を下回る
6日の米国長期債相場はやや強含み。米労働省がこの日発表した8月雇用統計によると、非農業部門雇用者数は前月比+14.2万人で増加幅は予想を下回った。一方、失業率は4.2%と7月の4.3%から低下した。ただ、7月の非農業部門雇用者数は+11.4万人から+8.9万人に下方改定されている。労働市場の減速は特に加速していないため、9月開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)での大幅利下げ観測は後退した。
CMEのFedWatchツールによると、6日時点で9月開催のFOMC会合で、FF金利の誘導目標水準が5.00-5.25%となる確率は70%。11月開催のFOMC会合で、FF金利の誘導目標水準が4.50-4.75%以下となる確率は73%程度。12月開催のFOMC会合で、FF金利の誘導目標水準が4.25-4.50%以下となる確率は91%程度。10年債利回りは3.731%近辺で取引を開始し、一時3.759%近辺まで上昇したが、まもなく3.644%近辺まで低下し、取引終了時点にかけて3.708%近辺で推移。
イールドカーブはスティープニング。2年-10年は6.60bp近辺、2-30年は37.40bp近辺で引けた。2年債利回りは3.65%(前日比:-9bp)、10年債利回りは3.71%(前日比-2bp)、30年債利回りは、4.02%(前日比:0bp)で取引を終えた。
《MK》