今日の為替市場ポイント:米国株高を意識してドルは下げ渋る可能性も
9日のドル・円は、東京市場では141円96銭から143円36銭まで反発。欧米市場では143円80銭まで買われた後、一時142円66銭まで反落したが、143円15銭で取引終了。本日10日のドル・円は主に143円を挟んだ水準で推移か。米国株高を意識してドルは下げ渋る可能性がある。
ロシア外務省の発表によると、サウジアラビアを公式訪問中のラブロフ露外相は9月9日、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子と会談した。イスラエルとパレスチナの紛争、エネルギー協力などについて協議したようだ。ロシアとサウジアラビアは石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国で構成するOPECプラスの枠組み内で継続的に協力している。報道によると、ラブロフ外相はサルマン皇太子を10月22-24日にロシアで開催される主要新興国によるBRICS首脳会議に招待した。エジプト、エチオピア、イラン、アラブ首長国連邦は今年1月にBRICSに加盟している。市場参加者の間ではOPEC加盟国とOPECプラスは2025年に増産に踏み切るとの見方が増えているようだが、生産能力の向上も期待されており、供給増を意識して原油価格は来年にかけて弱含みとなる可能性が高いとみられる。
《CS》