大運は連日のストップ高カイ気配、大阪IR関連で投資資金の攻勢加速へ
大運<9363>は前日のストップ高に続き、きょうも寄り後に大口の買い注文が流れ込み、値幅制限いっぱいの80円高は540円カイ気配に買われる異彩人気となっている。阪神港をエリアとする港湾運送会社でパナソニック ホールディングス<6752>を大口荷主としている。25年3月期第1四半期(24年4~6月)業績は営業利益が前年同期比で4割を超える大幅増益を達成し、進捗率から通期見通しも上方修正期待がある。そうしたなか、2030年秋に大阪市で開業が予定される統合型リゾート施設(IR)の計画について、運営事業者の「大阪IR」が、違約金なしで撤退できる解除権を消滅させることが伝わっており、これに伴い同社にとっても商機を逃す可能性が低くなったという見方が強まり、投資資金攻勢の根拠となっている。思惑先行の需給相場の様相が強いものの、信用買い残が直近ピーク時だった7月上旬からは大分整理が進捗していたことや、株価面では薄商いのなか300円台後半で横ばいを続けるなど売り物を枯らした状態にあったことで、短期筋の食指を動かす格好となった。