外為サマリー:一時142円00銭台に軟化、株安などでドル売り・円買い優勢
11日の東京外国為替市場のドル円相場は、午前10時時点で1ドル=142円29銭前後と前日の午後5時時点に比べて1円30銭程度のドル安・円高となっている。
10日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=142円44銭前後と前日に比べて75銭程度のドル安・円高で取引を終えた。米長期金利の低下やNYダウの下落などが影響し、142円20銭まで下押す場面があった。
日米金利差の縮小が意識されるなか、この日の東京市場のドル円相場も軟調にスタート。日経平均株価が続落して始まるとリスク回避のドル売り・円買いが流入し、午前9時20分すぎには一時142円02銭まで軟化した。その後は下げ渋っているものの、米東部時間10日午後9時(日本時間11日午前10時)に行われる民主党のハリス副大統領と共和党のトランプ前大統領の両大統領候補によるテレビ討論会を見極めたいとして戻りは限定的。きょうは日銀の中川順子審議委員の講演と会見も予定されており、タカ派的な発言を警戒する向きもあるようだ。
ユーロは対ドルで1ユーロ=1.1020ドル前後と前日の午後5時時点に比べて0.0020ドル弱のユーロ安・ドル高。対円では1ユーロ=156円81銭前後と同1円70銭弱のユーロ安・円高で推移している。