メキシコペソ円今週の予想(9月9日) サンワード証券の陳氏(山崎みほ)

経済
2024年9月11日 17時09分

皆さん、こんにちは。フィスコリサーチレポーター山崎みほの気になるレポートです。今回は、メキシコペソ円についてのレポートを紹介します。

陳さんはまず、『メキシコペソ円は、米国との関係悪化や経済成長率の下方修正に加え、メキシコ中銀の利下げ見通しが強まる可能性があり、戻り売りが続きそうだ』と述べています。

次に、『ロペスオブラドール大統領が掲げる司法制度改革案が海外の投資家に懸念されている』とし、『この制度改革はメキシコの法の支配に対する脅威になるとみられている。この改革には全ての連邦判事を任命制ではなく国民投票で選ぶことを義務付ける内容が含まれている。改革案は司法制度の腐敗根絶が狙いだと与党の国家再生運動は説明したが、司法の独立性を損ない、与党の権力に対して抑制がきかなくなると批判された』と解説しています。

続けて、『駐メキシコ米国大使と カナダ大使がそろって、改革案について批判したが、ロペスオブラドール大統領は、内政干渉だとして米国とカナダの両大使館と関係を停止したと発表した。司法改革法案は3日に下院で承認され、今週は上院で審議が開始される見通し。これに対して最高裁判所判事らは改革に反対するストライキ行動に参加している』と伝えています。

一方で、『メキシコ中央銀行は28日公表した四半期報告で、今年の経済成長率見通しを1.5%とし、前回予想(2.4%)から引き下げました。2025年についても1.5%から1.2%に下方修正した。中銀は、4─6月期の成長率が予想を「顕著に」下回ったと指摘した。このため、9月会合での追加利利下げ見通しが強まっている』と言及しています。

また、『米金融大手からは、もし司法改革が成立すれば、メキシコのGDP(国内総生産)成長率予測は調査ベースでさらに抑制される可能性が高く、製造業の減速がさらに進むとの見方が出ている』とし、『9月会合で追加利下げへの見通しから、ペソ円は戻り売りが優勢で上値の重い展開が続きそうだ。ただ、メキシコ中銀が利下げしたとしても政策金利は10%以上あるため、日墨の金利差からペソ円の安値では買いが入り、下値を支えそうだ』と考察しています。

メキシコペソ円の今週のレンジについては、『7.20円~7.80円円』と予想しています。

参考にしてみてくださいね。

上記の詳細コメントは、ブログ「テクニカルマイスター」の9月10日付「メキシコペソ円今週の予想(9月9日)」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。

フィスコリサーチレポーター 山崎みほ

《CS》

提供:フィスコ

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