NY為替:米CPI受け大幅利下げ観測後退、ドルは強含み
11日のニューヨーク外為市場でドル・円は142円54銭へ上昇後、141円25銭まで反落し、142円43銭で引けた。米8月消費者物価(CPI)コア指数の予想外の加速を受け大幅利下げ観測が後退、金利上昇に伴うドル買いが優勢となった。その後、株安に連れ安全資産の国債買いで金利低下に伴うドル売り、米国政府機関閉鎖懸念も浮上し、ドル売り材料となった。株式相場の回復に連れ、下げ止まった。
ユーロ・ドルは1.1048ドルから1.1002ドルまで下落し、1.1015ドルで引けた。欧州中央銀行(ECB)が今週開催する理事会で追加利下げを実施することを織り込むユーロ売りが継続。ユーロ・円は、156円96銭から155円46銭まで下落。日欧金利差縮小観測にユーロ売り・円買いが優勢となった。ポンド・ドルは1.3094ドルから1.3002ドルまで下落した。国内総生産(GDP)の伸びが予想外に鈍化したため、英中銀の年内の追加利下げ観測が強まり、ポンド売りが優勢となった。ドル・スイスは0.8462フランから0.8530フランまで上昇。
《MK》