<注目銘柄>=新田ゼラチン、足もと業績好調で割安感も
新田ゼラチン<4977>が8月9日に発表した25年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算は、営業利益が前年同期比2.1倍の10億3300万円となった。上半期計画の15億円に対する進捗率は約69%で、上振れ余地があるといえそうだ。
ゼラチンは国内でのグミキャンディー用やソフトカプセル用などの需要増に加え、北米でのカプセル用も好調。コラーゲンペプチドは国内や北米での販売とインドでの輸出向けが拡大し、バイオメディカルも主要顧客への医療用コラーゲン・ゼラチン販売が伸長している。新中期経営計画では生産体制再編によるコスト競争力強化などを掲げており、更なる成長が見込まれる。
直近の株価は9月9日に808円まで下押す場面もあったが、75日移動平均線を割り込むことなく切り返し。PERやPBRには割安感があり、押し目は積極的に狙ってみたい。(参)