9月12日のNY為替概況
12日のニューヨーク外為市場でドル・円は142円65銭へ上昇後、141円91銭まで反落し、引けた。
米8月生産者物価指数(PPI)が予想を上回り長期金利の上昇に伴いドル買いが優勢となった。その後、ウォ―ルストリートジャーナル紙が9月連邦公開市場委員会(FOMC)で25ベーシスポイント(BP)と50BPの利下げを検討する可能性を報じると、連邦準備制度理事会(FRB)が50BP利下げの可能性も除外していないとの見方に、ドル売りが強まった。
ユーロ・ドルは1.1010ドルから1.1063ドルまで上昇し、引けた。欧州中央銀行(ECB)は、定例理事会で市場の予想通り、25BPの追加利下げを決定したが、今後の政策軌道を示さずデータ次第での政策決定姿勢を維持、さらに、インフレ見通しを前回会合と同水準で維持したためユーロ買いが優勢となった。
ユーロ・円は、156円54銭へ下落後、157円50銭まで上昇。
ポンド・ドルは1.3036ドルから1.3111ドルまで上昇した。
ドル・スイスは0.8548フランから0.8515フランまで下落。
[経済指標]
・米・8月生産者物価指数:前月比+0.2%(予想:+0.1%、7月:0←+0.1%)
・米・8月生産者物価コア指数:前月比+0.3%(予想:+0.2%、7月:-0.2%←0.0%)
・米・8月生産者物価指数:前年比+1.7%(予想:+1.7%、7月:+2.1%←+2.2%)
・米・8月生産者物価コア指数:前年比+2.4%(予想:+2.4%、7月:+2.3%←2.4%)
・米・先週分新規失業保険申請件数:23万件(予想:22.7万件、前回:22.6万件←22.7万件)
・米・失業保険継続受給者数:185万人(予想:185.0万人、前回:184.5万人←183.8万人)
・米・8月財政収支:-3801億ドル(予想:-3000億ドル、23年8月:+892.56億ドル)
《KY》