<動意株・13日>(大引け)=精工技研、ワークマン、トヨクモなど

材料
2024年9月13日 15時02分

精工技研<6834>=上値指向で3000円大台復帰が視界。同社は光学分野の高度な技術力と精密加工や精密成形分野で培った実績を生かし、光通信用デバイスでニッチ性の高いハイクオリティな商品供給を行っている。生成AI市場の拡大を背景に世界的にデータセンターの建設が加速しているが、その際に膨大な電力需要を喚起することで、その対応が喫緊の課題として浮上している。そして、その課題解決に向けた省電力かつ低遅延の通信を実現させる光電融合技術が脚光を浴びている。データセンター増設にはこの技術が重要な役割を担う公算が大きい。同社は光電融合で独自技術を活用し、次世代ネットワークスイッチ装置の大容量化と消費電力の削減で必須とされる光源=ELS用の多芯偏波保持インターコネクトのカスタマイズで実力を開花させている。株式市場でも同社株はデータセンター関連の有力銘柄として頭角を現し始めた。足もとの業績も急回復期に突入、25年3月期営業利益は前期比38%増の14億5000万円と大幅な伸びを見込んでおり、中期的な成長期待も大きい。

ワークマン<7564>=大幅続伸。目先上値抵抗ラインとなっていた5日移動平均線を上抜くと同時に25日移動平均線とのマイナスカイ離を急速に縮小している。作業服販売チェーンの最大手で、低価格路線を強みに顧客ニーズを開拓、特に近年は女性向け衣料品に注力しニーズをとらえるほか、アスレジャー市場の拡大も追い風となっている。ここ外国為替市場では日米金利差を背景にドル安・円高が進んでおり、同社は海外からの商品仕入れに際しコスト低減が期待できる円高メリット株との位置づけで買いを誘導している。

トヨクモ<4058>=大幅高で新高値。きょう午前11時半、8月度の月次売上速報を開示した。単体・速報ベースで売上高は前年同月比27.9%増の2億6500万円と大幅な増収基調を継続し、評価されたようだ。1月からの累計では前年同期比26.4%増の19億6300万円となった。

鎌倉新書<6184>=ストップ高。12日取引終了後に2~7月期連結決算を発表し、売上高は前年同期比14.4%増の31億9100万円、営業利益は同15.2%増の3億7300万円と好調だった。また、従来未定としていた配当予想を前期比16円増の20円に大幅増配しており、これらを好感した買いが集まっている。葬祭事業が大幅増だったほか、官民協働事業が高い伸びを示し業績を大きく押し上げた。あわせて、中期経営計画(2024~26年度)における株主還元方針を発表。「配当性向100%または1株当たり20円のいずれか低いほう」にするとした。これまでは概ね配当性向20%で安定的に実施していた。

スマレジ<4431>=大幅高で年初来高値更新。同社は12日の取引終了後、25年4月期第1四半期(5~7月)の単体決算を発表した。売上高は前年同期比38.8%増の25億3100万円、経常利益は同46.2%増の6億円となった。通期計画に対する経常利益の進捗率は約30%と好発進となっており、買い安心感が広がったようだ。同社は小売店向けクラウド型POSレジを販売する。テレビコマーシャルをはじめとした広告宣伝策が奏功。積極的なクロスセル施策の実施により、顧客単価も上昇した。リグア<7090>から取得した接骨院向け顧客情報管理・レセプト計算ソフトウェア事業なども業績に寄与した。

アルチザネットワークス<6778>=物色人気。基地局メーカー向けを中心に通信計測器の製造販売を手掛けるが、5Gサービスの拡大や機能性向上に向けた研究開発及び設備投資関連の需要を取り込んでいる。同社が12日取引終了後に発表した25年7月期の業績予想は、売上高が前期比10%増の31億1000万円、営業利益は同8.3倍の2億6600万円と急回復を見込んでおり、これを好感する買いを呼びこむ形となった。年間配当は前期と並びの20円を計画、配当利回りに換算して3.8%弱(前日終値換算)と高いことも評価材料となっている。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。 

出所:MINKABU PRESS

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