話題株ピックアップ【夕刊】(1):スマレジ、東建コーポ、JMHD

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2024年9月13日 15時12分

■スマレジ <4431>  2,691円  +232 円 (+9.4%)  本日終値

スマレジ<4431>が急伸。同社は12日の取引終了後、25年4月期第1四半期(5~7月)の単体決算を発表した。売上高は前年同期比38.8%増の25億3100万円、経常利益は同46.2%増の6億円となった。通期計画に対する経常利益の進捗率は約30%と好発進となっており、買い安心感が広がったようだ。同社は小売店向けクラウド型POSレジを販売する。テレビコマーシャルをはじめとした広告宣伝策が奏功。積極的なクロスセル施策の実施により、顧客単価も上昇した。リグア<7090>から取得した接骨院向け顧客情報管理・レセプト計算ソフトウェア事業なども業績に寄与した。

■東建コーポレーション <1766>  11,740円  +750 円 (+6.8%)  本日終値  東証プライム 上昇率5位

東建コーポレーション<1766>が続急伸。12日の取引終了後に発表した第1四半期(5~7月)連結決算が、売上高890億1200万円(前年同期比8.3%増)、営業利益51億6800万円(同72.5%増)、純利益35億1900万円(同86.6%増)と大幅増益で着地したことが好感された。単体ベースでの期首受注残高が2063億円と豊富にあったことに加えて、販売価格改定後の物件が完工を迎えたことなどにより完成工事粗利益率が改善し、建設事業が大幅な増収増益となったことが牽引した。なお、25年4月期通期業績予想は、売上高3604億7800万円(前期比5.8%増)、営業利益141億7000万円(同8.7%増)、純利益97億600万円(同8.5%増)の従来見通しを据え置いている。

■JMホールディングス <3539>  3,245円  +190 円 (+6.2%)  本日終値  東証プライム 上昇率7位

JMホールディングス<3539>がマドを開けて急伸、およそ4年ぶりの高値圏で推移。12日の取引終了後、24年7月期の連結決算を発表。あわせて25年7月期の業績・配当予想を開示した。今期の売上高は前期比4.4%増の1800億円、最終利益は同13.4%増の62億円を計画する。最終利益は前期に続き過去最高益を更新する見込みで、中期経営計画で示した水準を上回る。更に、前期の期末配当をこれまでの計画から2円増額したうえで、今期の年間配当予想は前期比2円増配の44円に設定した。加えて、立会外での自社株買いの実施と消却についても公表しており、これらをポジティブ視した買いが集まったようだ。スーパーマーケット事業の既存店売上高は同0.4%増を前提とし、今期中に出店予定のスーパーマーケットで11店舗、外食1店舗の売り上げ寄与を見込む。24年7月期の売上高は前の期比11.3%増の1723億3100万円、最終利益は同23.7%増の54億6500万円だった。同社は東証の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)を通じて12日終値の3055円で総数140万株(自己株式を除く発行済み株式総数の5.25%)、総額42億7700万円を上限に自社株買いを実施するとも発表。13日に120万株を総額36億6600万円で買い付けたと公表した。10月15日に自社株120万株を消却する予定。

■マクビープラ <7095>  3,165円  +150 円 (+5.0%)  本日終値  東証プライム 上昇率9位

Macbee Planet<7095>が続急伸。12日の取引終了後、25年4月期第1四半期(5~7月)の連結決算の発表にあわせ、未定としていた年間配当予想を36円にすると開示した。前期の年間配当は株式分割を考慮したベースでは14円で、実質的に増配を見込む。これを材料視した買いが集まったようだ。5~7月期の売上高は前年同期比26.1%増の115億6000万円、経常利益は同15.2%増の11億3600万円だった。マクビープラは取得総数65万株、取得総額16億5000万円を上限とする自社株買いの実施も発表。株主である創業者の小嶋雄介氏より、保有する同社株を有償および無償で提供するとの申し出があったことに伴い、株主価値の向上と将来的な有効利用を図るため取得に動く。有償での提供については今回の自社株買いで対応し、無償での提供分は取得総数に含まれず、寄付の形で提供されるという。更に、同社は27年4月期に売上高700億円(25年4月期予想は480億円)、営業利益75億円(同45億~50億円)に伸ばすことを目標とする中期経営計画を公表した。

■石原ケミカル <4462>  2,285円  +104 円 (+4.8%)  本日終値

石原ケミカル<4462>が後場大幅高。午後2時ごろ、上限を91万株(発行済み株数の6.25%)、または23億3000万円とする自社株買いを実施すると発表しており、好材料視された。取得期間は9月17日から11月30日までで、東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)を含む市場買い付けにより取得する。同時に自社株37万株(発行済み株数の2.32%)を9月30日付で消却すると発表した。なお、消却後の発行済株数は1560万3680株となる。

■ワークマン <7564>  4,455円  +200 円 (+4.7%)  本日終値

ワークマン<7564>が全般軟調地合いに逆行し続伸。4400円台に乗せ、目先上値抵抗ラインとなっていた5日移動平均線を上抜くと同時に25日移動平均線とのマイナスカイ離を急速に縮小している。作業服販売チェーンの最大手で、低価格路線を強みに顧客ニーズを開拓、特に近年は女性向け衣料品に注力しニーズをとらえるほか、アスレジャー市場の拡大も追い風となっている。ここ外国為替市場では日米金利差を背景にドル安・円高が進んでおり、同社は海外からの商品仕入れに際しコスト低減が期待できる円高メリット株との位置づけで買いを誘導している。

■サンケン電気 <6707>  6,124円  +183 円 (+3.1%)  本日終値

サンケン電気<6707>が続急伸。旧村上ファンド系とされるエフィッシモ・キャピタル・マネージメントによるサンケンの保有比率が上昇したことが12日の取引終了後に明らかとなり、思惑視した買いを誘ったようだ。同日に関東財務局に提出された変更報告書によると、エフィッシモの保有比率は25.36%から26.98%に上昇した。報告義務発生日は9月5日。保有目的は「投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこと」としている。

■日鉄ソリューションズ <2327>  3,680円  +95 円 (+2.7%)  本日終値

日鉄ソリューションズ<2327>が3日ぶりに反発した。12日の取引終了後、アクティビスト(物言う株主)として知られるシンガポールの投資ファンドの3Dインベストメント・パートナーズが、NSSOLの株式を買い増していたことが明らかとなり、思惑視されたようだ。同日、関東財務局に提出された変更報告書によると、3Dインベストメント・パートナーズの保有比率は5.00%から6.08%に上昇した。保有目的は「純投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為を行うこと」としている。報告義務発生日は9月5日。

■ispace <9348>  731円  +16 円 (+2.2%)  本日終値

ispace<9348>が反発。同社は12日の取引終了後、民間月面探査プログラム「HAKUTO-R」ミッション2の打ち上げを今年12月にも予定していると発表した。打ち上げ時期はこれまで今年冬ごろとしていた。順調に準備が進んでいると受け止めた投資家の買いが株価を支援したようだ。ミッション2では自社開発のTENACIOUS(テネシアス)ローバー(月面探査車)を用いて、資源探査の初期的な取り組みを実施するとしている。

■イオン <8267>  3,954円  +41 円 (+1.1%)  本日終値

イオン<8267>が続伸し、年初来高値に接近している。SMBC日興証券が12日、イオンの目標株価を3700円から3900円に増額修正した。投資評価は「2」を継続する。小売事業の月次売上高は6月以降、復調しているとする半面、通期の営業利益計画の達成には同事業の粗利率の改善が必要だと指摘。現体制ではKPI(重要業績評価指標)管理が強まっており、要因分析や修正策の実行が早まっている印象があるとも言及している。同証券はイオンの26年2月期営業利益予想をこれまでの2913億円から2977億円に引き上げた。

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