NY株式:NYダウは228ドル高、FOMC控えソフトランディング期待が支える

市況
2024年9月17日 6時02分

米国株式市場はまちまち。ダウ平均は228.30ドル高の41,622.08ドル、ナスダックは91.85ポイント安の17,592.13で取引を終了した。

今週開催される連邦公開市場委員会(FOMC)待ちで様子見気配が強まり、寄り付き後、まちまち。9月NY連銀製造業景気指数が約1年ぶりに拡大域に回復し、ソフトランディング期待に支えられた買いにダウは上昇し過去最高値を更新した。一方、ナスダックは携帯端末のアップル(AAPL)の下落が重しとなり、終日軟調に推移し、まちまちで終了。セクター別では、電気通信サービスや銀行が上昇した一方で、テクノロジー・ハード・機器が下落した。

半導体のインテル(INTC)は国防総省向けの半導体製造で連邦補助金を最大35億ドル正式に獲得したことが明らかになったほか、オンライン小売のアマゾン(AMZN)傘下のアマゾン・ウェブ・サービス(AWS)向けカスタム人工知能(AI)チップを製造することが明らかになり、上昇。クルーズ船を運営するロイヤル・カリビアン・クルーズ(RCL)はアナリストが目標株価を引き上げ、上昇。ソフトウエアメーカーのオラクル(ORCL)も人工知能(AI)需要の継続、クラウド関連の収益増期待でアナリストが目標株価を引き上げ、上昇した。

鉄鋼会社のユナイテッド・ステイツ・スチ―ル(X)は日本製鉄による同社買収を巡るバイデン政権の判断が11月の大統領選後に先延ばしされる可能性が報じられ、速やかな買収阻止発表への警戒感が後退し、上昇。銀行のJPモルガン(JPM)やシティ(C)はソフトランディング観測に、利益率圧迫への懸念が後退し、それぞれ上昇。携帯端末のアップル(AAPL)は先週発表した新型アイフォーン16を巡り、アナリストが最初の週末の予約販売台数が前年のアイフォーン15に比べ13%減となったとし、需要が予想を下回る可能性を警告し、下落。航空機メーカーのボーイング(BA)はストライキ中、現金保持のため、新規人員採用凍結、一時帰休を含むコスト削減措置を発表し、下落した。

民主党上院議員の3人は、連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長宛ての書簡で、労働市場の潜在的なリスク軽減のため、今週開催するFOMCで75ベーシスポイントの利下げを含みより積極的に前倒しでの利下げ実施を検討すべきだと要請したと、報じられた。

(Horiko Capital Management LLC)

《ST》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.