17日の株式相場見通し=売り優勢か、米株高も円高進行を嫌気
17日の東京株式市場は強弱観が対立するなかも、日経平均株価は3万6000円台前半で弱含みに推移する展開が想定される。3連休明けとなる東京市場だが、足もと外国為替市場でドル売り・円買いの動きが活発化、今週18日までの日程で行われるFOMCでFRBが大幅利下げに踏み切るのではないかとの見方が広がり、一時は1ドル=140円台を割り込む円高に振れる局面もあった。足もとでは1ドル=140円トビ台後半まで円安方向に押し戻されてはいるものの、円高警戒感は拭えず、これが輸出セクターを中心に株価の上値を押さえる要因となる。米国株市場ではNYダウの上値指向が鮮明となっており、週明け16日は4連騰で8月30日以来約2週間ぶりに史上最高値更新となった。今週開催されるFOMCでの利下げ開始は以前からマーケットに織り込まれていたが、ここにきて利下げ幅が0.25%ではなく0.5%になるとの観測が高まっており、これを拠りどころに景気敏感株を中心に買いが優勢となっている。なお、半導体関連株は軟調でハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数のほうは6日ぶりに反落となっている。東京市場では、米株市場の強調展開は追い風となる一方、日米金利差縮小に伴う円高の進行が懸念される局面にある。前日の米株市場でエヌビディア<NVDA>が売られフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が安かったこともネガティブに働き、目先ポジション調整の売りを誘発しそうだ。
16日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比228ドル30セント高の4万1622ドル08セントと4日続伸。ナスダック総合株価指数は同91.849ポイント安の1万7592.127だった。
日程面では、きょうは7月の第3次産業活動指数など。海外では9月のZEW独景気予測調査、8月の米小売売上高、8月の鉱工業生産指数など。