インテルが3日続伸 顧客にAWSを獲得 米政府からの最大30億ドルの補助金も確認=米国株個別
(NY時間09:35)(日本時間22:35)
インテル<INTC> 21.40(+0.49 +2.32%)
インテル<INTC>が3日続伸。前日引け後に製造事業(ファウンドリー部門)においてアマゾン<AMZN>傘下のAWSが顧客となったと発表した。これにより米国で建設中の新工場に仕事がもたらされる可能性があり、苦境に立たされている同社の再建に向けた取り組みが後押しされるという。
同社は声明で「われわれとAWSは複数年に渡る数十億ドル規模の枠組みで、AIコンピューティング用のカスタム半導体に共同投資する。この作業はインテルの18Aプロセスという先進的なチップ製造技術に依存する」と述べた。
さらに米政府から米軍用チップの製造に最大30億ドルの補助金を受け取ることも確認したとしている。
同社また、収益を大きく圧迫しているファウンドリ事業を独立した事業体として分社化し、外部からの資金調達を可能にする計画も発表。過去2年間でファウンドリ事業に約250億ドルを費やしているが、場合によっては公開企業として独立させることも検討しているとも伝わった。
市場の需要予測に基づき、ポーランドとドイツでの工場建設を約2年間延期すると述べた。マレーシア工場の建設計画も撤回する意向を示している。ただ、米国での製造プロジェクトには影響はないとしている。
今回のニュースにアナリストからも歓迎の声が相次いでいる。「AWS、米政府のニュースは同社の課題が多い中で救いとなるはずだ」と述べている。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース