米新規失業保険申請、4カ月ぶりの低水準 健全な雇用市場を示唆
朝方発表の米新規失業保険申請件数は21.9万件と予想以上に減少し、5月以来の低水準となった。求人数の減速にもかかわらず、雇用市場が引き続き健全なことを示唆している。傾向を測るうえで注目している4週移動平均は22.75万件に減少。6月以来の低水準となった。
労働需要は冷え込んでいるものの、失業保険申請件数は過去数カ月に渡って抑制された水準に留まっている。パウエルFRB議長は前日の会合後の会見で、労働市場は依然底堅いと述べる一方、FRBはこれまでのインフレから軸足を雇用に移していることを示唆していた。
パウエルFRB議長は利下げは急がない姿勢を強調していたが、市場ではもう一段の大幅利下げへの期待も高まっている。ただ、本日の米新規失業保険申請件数からすれば、FRBが利下げを急ぐ必要はないことが示されている。
*新規失業保険申請件数(09/08 - 09/14)21:30
結果 21.9万件
予想 22.9万件 前回 23.1万件(23.0万件から修正)
*継続受給者数(09/01 - 09/07)
結果 182.9万件
予想 185.2万件 前回 184.3万件(185.0万件から修正)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース