4Dモレキュラーが大幅安 臨床試験の好結果に複雑との指摘も=米国株個別
(NY時間13:23)(日本時間02:23)
4Dモレキュラー<FDMT> 14.07(-2.75 -16.35%)
バイオ医薬品の4Dモレキュラー・セラピューティクス<FDMT>が大幅安。同社は眼疾患の治療薬に関する治験薬「4D-150」の最新データを発表した後、11月以来の最低水準まで下落している。
同社はPRISM臨床試験(第1および2フェーズ)で得られた最長の追跡データに基づき、4D-150が全てのしん出型加齢黄斑変性(ウェット型AMD)の患者グループにおいて、堅ろうで持続的な効果を示したと発表した。同社は25年第1四半期に、しん出型加齢黄斑変性症を対象とした第3フェーズの臨床試験を開始する見込みだという。
ただ、アナリストは今回の最新データを「複雑」と表現している。同薬の効果について、2回のローディング用量による集団拡大では持続しているように見えるが、用量拡大コホート(1回のローディング用量)では持続していないと述べている。
4D-150は第3フェーズの臨床試験で主要評価項目を達成するであろうが、商業機会については懐疑的だという。
【企業概要】
標的遺伝子医薬品の指向性進化の力を利用する臨床段階のバイオ医薬品会社。眼科・呼吸器科・循環器科の治療分野に焦点を当て、湿性加齢黄斑変性・糖尿病黄斑浮腫・嚢胞性線維症肺疾患などを対象とした治験を進める。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース