サスメド Research Memo(2):「ICTの活用により持続可能な医療サービスを社会に提供し続けること」を目指す
■会社概要
1. 会社概要
サスメド<4263>は、ミッションに「ICTの活用によって持続可能な医療サービスを社会に提供し続けること」を掲げ、新しい治療方法の提案、創薬プロセスの効率化による開発コストの適正化、医療データの活用による医薬産業のバリューチェーン全体の効率化を目指し、医薬品及び医療機器に次ぐ第三の治療法として注目されているDTxを開発する研究開発段階のベンチャー企業である。社名の由来は「SUStainable MEDicine」である。
本社所在地は東京都中央区日本橋本町で、2024年6月期末時点の総資産は4,932百万円、純資産は4,604百万円、株主資本は4,584百万円、自己資本比率は92.9%、発行済株式数は16,759,300株(自己株式11株を含む)である。従業員数は2024年8月末時点で39名である。
2. 沿革
2015年7月にサスメド合同会社を設立して創業し、2016年2月に株式会社に組織変更した。その後、2021年12月に東京証券取引所(以下、東証)マザーズに新規上場し、2022年4月の東証市場再編に伴って東証グロース市場へ移行した。
事業展開では、2016年9月に不眠障害治療用アプリの臨床試験を開始、2018年6月にブロックチェーン技術を用いた臨床開発支援システムの実証試験を開始、2019年2月にDTx開発支援サービスの提供を開始、同年5月に機械学習自動分析システムの提供を開始した。2021年12月には不眠障害治療用アプリに関して塩野義製薬<4507>と販売提携契約を締結し、2023年2月に不眠障害治療用アプリの医療機器製造販売承認を取得(その後、2024年8月に製造販売承認事項一部変更承認申請)した。また、2022年11月には杏林製薬<4569>と耳鼻科領域における治療用アプリの共同研究開発及び製品上市後の販売に関する契約を締結、2023年9月にはあすか製薬(株)(あすか製薬ホールディングス<4886>の子会社)と産婦人科領域における治療用アプリの共同研究開発及び製品上市後の販売に関する契約を締結している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
《HN》