外為サマリー:142円台前半で推移、日銀総裁の会見に視線集中
20日の東京外国為替市場のドル円相場は、午後3時時点で1ドル=142円28銭前後と前日の午後5時時点に比べて20銭強のドル安・円高となっている。
19日に発表された前週分の米新規失業保険申請件数や9月の米フィラデルフィア連銀製造業景況指数が強い内容だったことで、同日のニューヨーク市場でドル円相場は一時143円70銭台まで上伸した。ただ、この日の東京市場では持ち高調整とみられるドル売り・円買いに押されるかたちで伸び悩み。時間外取引で米長期金利の上昇が一服したこともドル買いを後退させた。日銀金融政策決定会合で現行政策の維持が決まったことを受け瞬間的に142円80銭近辺まで強含む場面もあったが、声明文で個人消費の認識を従来の「底堅く推移」から「緩やかな増加基調」に引き上げたことから円売りは続かず。追加利上げに前向きな内容だとして、正午過ぎには141円90銭台まで下押した。とはいえ、夕方に予定される植田和男総裁の記者会見を見極めるまでは積極的には動きにくく、その後は142円台前半で膠着感が強まった。
ユーロは対ドルで1ユーロ=1.1164ドル前後と前日の午後5時時点に比べて0.0020ドル弱のユーロ高・ドル安。対円では1ユーロ=158円83銭前後とほぼ横ばいで推移している。