来週の為替相場見通し=比較的落ち着いた動きか

通貨
2024年9月20日 17時27分

来週のドル円相場は、日米金融会合のイベントを通過したことで比較的落ち着いた動きとなりそうだ。予想レンジは1ドル=141円50銭~145円00銭。

米連邦準備理事会(FRB)は18日まで開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で、通常の2倍にあたる0.5%の利下げを決めた。利下げサイクル入りでドルの上値は重くなりそうだが、パウエルFRB議長は記者会見で「適切であれば、利下げを早めたり遅らせたり、一時停止したりできる」などと述べており、今後の利下げは緩やかになると予想されることからドルの下値を探るような展開にはならないだろう。一方、日銀は20日の金融政策決定会合で現行政策の維持を決めた。日米金融政策の方向性の違いが意識されるとドル安・円高に振れる可能性もあるが、植田和男総裁は20日夕の記者会見で「円安に伴う輸入物価の上振れリスクは相応に減少、時間的余裕がある」と発言するなど、追加利上げについて慎重な姿勢を示しており、追加利上げは年明け以降との見方が広がれば円買いが抑制されそうだ。このほか、27日に実施される自民党総裁選は誰が勝つのか予想しにくい状況で、結果次第では相場が大きく振れるリスクがあることには注意しておきたい。

なお、来週に海外で発表される主な経済指標は、23日に9月のユーロ圏購買担当者景気指数(PMI)速報値と9月の米PMI速報値、24日に9月の米消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)と9月の米リッチモンド連銀製造業指数、25日に8月の米新築住宅販売件数、26日に4~6月期の米実質国内総生産(GDP)確定値と8月の米耐久財受注、27日に8月の米個人消費支出(PCE)と9月のミシガン大学消費者態度指数・確報値など。国内では27日に9月の東京都区部消費者物価指数(CPI)が公表される予定となっている。

出所:MINKABU PRESS

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.