ヘッドウォータース:AI・DXソリューション、大口顧客増で高い利益成長

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2024年9月24日 11時19分

AI(人工知能)ソリューション事業(企業の経営課題をITやAIのシステム開発を通して解決するソリューション事業)をてがけるヘッドウォータース<4011>が8月14日に発表した2024年12月期中間期の決算は、累計売上高が前年同期比15.1%増の1,332百万円、営業利益が同223.4%増の151百万円となった。

年間1億円以上の売上見込みとなる顧客は、前年度から倍増し、顧客の深掘りが進んでいる。足もとでは、マイクロソフトをはじめ大手企業と連携を強化しており、アライアンス戦略による売上が急拡大。売上単価の上昇が続くとともに、不採算案件対策、採用コストの見直しなど利益構造の改善も進み、営業利益の通期予想に対する達成率は66.9%と高水準。なお、人材採用は通期見込み純増60名に対して同35名、退職率は年間で10%以下の見込みで順調に推移している。

2024年12月通期では、売上高で前期比26.5%増の2,928百万円、営業利益で同138.3%増の226百万円が見込まれている。

なお、同社のサービスは、顧客の業務分析からAIを既存の業務に組み込み運用するまでをワンストップで行う「AIインテグレーションサービス」、顧客企業のIT化支援・デジタル化推進を行う「DXサービス」、同社が有するAIプロダクト「SyncLect」を顧客へ提供・カスタマイズする「プロダクトサービス」がある。24年12月期中間期累計の売上高に対してAIサービスが50.3%、DXサービスが45.0%、プロダクトが4.7%で構成されている。

同社はAIの黎明期から蓄積した豊富なデータと分析手法・開発力を擁するフロントランナーとして定評があり、AI・DX案件ともにコンサルティングから設計・開発まで一気通貫でサービス提供ができる。また、アライアンス戦略によってマイクロソフトをはじめ、大手企業と連携を強化しており、年商1,000億円以上の大手企業からの案件受注が多い点は競合比較での優位性となっている。さらに、国内AI・DXの市場規模は拡大が続くことが予想されており、今後は顧客となる大手企業からの案件単価上昇も見込まれる。直近は生成AIやエッジAIなどのAI案件が増加しているが、AI需要が一巡しても同社はDX案件も多くの案件を対応できるため、2つの両輪で今後の業績拡大は想定しやすい。

《NH》

提供:フィスコ

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