三井金が4日続伸、全固体電池向け固体電解質の「初期量産工場」新設を決定
三井金属<5706>が4日続伸している。午前9時ごろ、成長分野の一つとして位置づけている全固体電池向け固体電解質「A-SOLiD」について、「初期量産工場」の新設を決定したと発表しており、好材料視されている。
同社の固体電解質が複数の顧客の開発標準材料として位置づけられたことや、一部顧客で27年近辺に全固体電池を搭載した電気自動車(EV)の初期市場導入が計画されていることを受けて、更なる生産キャパシティーの確保や革新的生産プロセスの開発を目的に、初期量産工場を埼玉県上尾地区に新設することにしたという。稼働開始は27年を予定しており、これにより現在稼働中の量産試験棟と合わせ、同社は世界最大規模の固体電解質の生産能力を備えることになる。なお、同件による25年3月期業績への影響はないとしている。